エピソード4
客があんまり来ず、ぼーっとしていると、
扉がバタンと開く。
どこかで見覚えがある、三人組。
びっくりしてしまった。
「なんの御用ですか?」と聞くと、
「このポーションを作った人を紹介してほしい。」という。
すると、外に出ていたリンが帰ってきた。
リンは聞いていたらしく、
私だというように手を上げると、
彼らの一人が
「このポーションは誰に教えてもらいましたか?」とリンが聞かれていた。
「リンがわからないんです。」というと、彼らはしかめっ面をする。
「彼女は記憶喪失で、、、。声がでないので」というと、彼らは驚いていた。
俺らのメンバーの一人と同じ作り方。味まで似通っている。
ベルの関係者なのは一目瞭然だ。
だが、彼女には記憶がなかった。
リンと名乗る彼女は俺らと同じぐらい、少し年下と思われる容姿。
髪の毛の色や瞳の色が違うがベルと似ている。
その前に、聞きたいことがあった。
「王宮に来ませんか?」というと、彼女はえ?という顔だ。
少し、補足説明するか。
「実はいま、この国では、魔物が出現している、ことは知っているかな?」
というと、彼女はうなずく。
「今、ポーションがすごく必要なんだ。冒険者が特に多いのは王都。
だから、王都でポーションを作って欲しいんだ。」というと、
彼女は瞳を揺らし、困ったような顔をした。
彼女もおれの命令に逆らえないのは承知だ。
それに、ベルのこともある。
できるだけ近くにおいて、聞き出したかった。
それに、記憶が戻るかもしれない。
すると、彼女の親御のような人が
「リンちゃんはどうしたいんだね?」と彼女に聞いた。
すると彼女は
王都にいったら、アリサさんの役に立てますか?と書いた。
話の内容的にアリサさんは彼女の恩人なのだろう。
「アリサさんの店の名前も売れるし、役には立てると思うよ。
それに、君の記憶が戻るかもしれない。どう?」というと、
彼女は決心した表情に鳴り、
じゃあ、行きます。でも、一ヶ月に一回はここに戻らせてくれますか?
と書いて聞いてきた。
それならと思ったのか
「リンちゃんが思うなら、行きな。それだったらこっちも心配しなくて済む。」と言って、
彼女を王都に連れて行くことに決まったのだった。




