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二・五、カリヴァーの嘆息

二・五、カリヴァーの嘆息


 カリヴァーが、転生の間で、その一部始終を見ていた。そして、「なりたい自分になったところで、宿命は変えられんかったのじゃな」と、ぼやいた。頭頂が薄くなった男に(ほどこ)した転生術が、無駄な労力に終わったからだ。少しして、「二度も、同じ事で逝くとは…。救いようがないのう」と、頭を振りながら、嘆息(たんそく)した。自分の手には負えない案件だからだ。しかし、次の手を思い付いた。その直後、「あいつの行き先は、あの者の仕切る場所だな。しかし、奈羅苦を抜けられるかどうかだな。あのハゲ、根性無しじゃからな」と、口にした。奈羅苦は、手出し出来ない領域だからだ。しばらく、暇潰しに、頭頂の薄い男の行動を見守るのだった。

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