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誤魔化し



「ごめんね、待たせちゃったね…


…え、なんで…。」



エレベーターを出て、生徒たちに駆け寄ると、


見慣れた姿が目に入る。


キョトンとする私に生徒たちは


ニヤニヤと笑いながら私に擦り寄った。



「先生ー、彼氏?」



「先生やっぱり彼氏とかいたんじゃーん!


しかもイケメンで先生より年下?」



この歳くらいの女の子の好きそうな話題。


目が合うと控え目に手を上げる慶太。



「違う、違う、彼氏じゃないから!


元生徒、あなた達の先輩!」



とにかく、誤魔化したくて、はぐらかしたくて、


そう言ってから、


絶対その誤魔化し方はしちゃいけなかった、と、


すぐに反省したけど、時既に遅し、だった。



「そうそう、たまたま近くまで来たから、


先生たち元気かなー?って、


ちょっと顔出しただけ、だけど。


まぁもう遅いし、どうせ郁先生くらいしか、


会えなかったし、


今日は帰ろうかなと思います。」



元々は私が悪い。


慶太が怒って当然だ、


分かってはいる、理解している。


でも凄く腹が立った。



「何その言い方。


だいたいこんな時間に、急に、連絡もなく、


そりゃ会えるのは私くらいなもんかもね。


先生にだけでも会えて良かったね、


じゃあ気を付けて、平木くん。」




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