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はじめて


結局慶太は、一緒に過ごしている間、


何度となく一緒に住もうと言った。


もちろん、ニュアンスを変えてみたり、


タイミングを変えてみたりしながら。



「嫌なら嫌だって、はっきり言えばいいのに。」



あともう5分もすれば、電車が到着する、


それに乗らなければ仕事には間に合わない。



「嫌だなんて思ってない。」



なんで、このタイミングで切り出すの。


もっとちゃんと話しが出来る時に、


言えばいい事を、って心の中で思ったのが


きっと慶太には見透かされていた。



「なんで今この話って顔に書いてる。


郁がはぐらかすからじゃない?


俺は、一緒に住みたい。


でも、郁は答えないでしょ。


…わかんねぇよ、何考えてるか。」



慶太の口調、顔を見れば苛立っている事は


一目瞭然だった。


付き合い出してから、はじめて。



「…ごめん。


でも、嫌なんじゃない。


ただ、考えたくて、ちゃんと。」



「ちゃんと考えるって、何を?


郁はそうやってすぐ逃げる、


やっぱりずるいよ、郁は。」



なんで?なんで、そうなるの。


ちゃんと考えるのがまるで駄目みたいに、


慶太がそんな風に言うから、思わず眉を寄せる。


怒っちゃ駄目だと頭の隅っこでは思いつつも、


そんなのは自分じゃコントロール出来ない。



「慶太だって、分かってないよ、


どうして考えるのがいけないの?」







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