表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
想像の世界〜自分のオリキャラになりました〜  作者: 旧天
幻想異聞奇譚 第一章 末世の北極星
89/167

1-6 大いなる力

6日連続更新です!


ブックマークありがとうございます!


そしてなんと!


《なんと?》


なんと総合評価200pt達成しました!


いつもありがとうございます。


現実への帰還方法

背中の痣

特急特異点

ポラリス、連合、アカシック


などなど……。


情報交換はしたけど好転をしたわけではない。むしろオーバーワールドの力を再認識することによって巻き戻しを止めることが如何に難しいことを理解する。


世の中の巻き戻しの物語を何作か読んできたがその全てが巻き戻しをする側で巻き戻しを止める主人公がいなかった。


そもそも巻き戻しがチートなのだ。条件があるかもしれないが自分の望む未来まで何回もやり直す、一回失敗してもチャンスがあるのだ。


ループ系の主人公たちはどんな時にピンチになった?


何度やり直しても状況が打開出来なかった時

同じやり直しの力を持っている敵が現れた時

やり直しする前に殺す


どれも現実的ではない。


状況が打開出来なかった時、即ちオーバーワールドにとって都合の悪い状態が続いている状態が続いているわけではない。オーバーワールドにとって現代は都合の良い世界に書き換えられている。そこにしぶとく、風呂場のカビのように頑固に残っているのが因果の脱出だ。でも因果の脱出も洗脳されている可能性が大いにある。


同じやり直しの力を持つ場合。

これは特急特異点クラスの話だ。明らかに通常の覚醒者の限界を超えている。おそらく使徒にも出来ないのではないかと。そもそも使徒に限界があるか分からないがやり直しをできる奴が大量にいたら世界のバランスが崩れる。


最後にやり直しをする前に殺す。

一番現実的だが一番危険な方法だ。戦で言うならば本丸を叩くようなこと。その前にはオーバーワールドの使徒たちが立ちはだかるだろうし、オーバーワールドの正体がわかったと相手に教えることだから今回のように落とされるかもしれない。


そもそも今挙げた3つの手段には前提条件として現実世界に帰還することが挙げられる。


現実世界に帰還するにはイナバの情報だとクリフォトを使うことだがそんな肝心なことを敵である私に伝えることはないだろう。だからこの情報は嘘の可能性が高い。後でエーイーリに帰還方法を尋ねてみるが、


次に可能性があるとしたら特急特異点になることだが、なれる可能性があるだけで確証が持てない。せめて使徒クラスになれば出来るのでは? イナバも何故かこの世界にいるから使徒から出入りすることができるかもしれないけどオーバーワールドがわざと落としたなら使徒でも無理だということだ。今後の戦いのことも考えたら特急特異点になれるならなっておきたい。出来るなら神さまと対の存在で。


だが特急特異点もアンダーワールドしか方法がわからない。その方法もボツキャラに会うこと自体が無理なのでは? 私たち覚醒者は元の作者の体を変換して現代に現れた。ボツキャラが現れる肉体がなければ会うことはできない。何か抜け道があるかもしれないけどどうにも出来ない。


「ルナフ……さん?」


音もなく近寄ってきたNさんに声をかけられる。記憶喪失で私のことが分かっていないから疑問形になってしまったり、さん付けになるのは仕方がないけど。



Nさんを取り戻したい


「っ……はい、何ですか?」


なるべく平静を保って返答する。だが僅かな表女の変化を見抜いたのかNさんは少し目を伏せて悲しむ顔をする。Nさんがそんな顔をするとは思わなかったしそれが私のせいだと思い、胸が締め付けられるような気持ちになる。それによる表情の変化もNさんは見抜いてしまい更に悲しそうな顔をして……。


パン!


頬を叩く。Nさんが驚くが気にしない。

私がこんな気持ちでいるのだからNさんが悲しむんだ。


「どうしました? Nさん」


私は雑念を一時的に忘れて、いつものNさんを忘れて返答した。私の気持ちに踏ん切りがついたのが分かったからかNさんも切り替えた。


「頭の中に浮かんでね、私も意味が分からないけどエーイーリに相談したらあなたに伝えなさいって」


そういうとNさんは咳払いをする。深呼吸をして目をゆっくりと閉じる。少しずつ呼吸する音が小さくなっていき雰囲気が変わっていく。


ただの少女から、私の知る魔女としてのNさんへと。


Nさんが目を開くと威圧感があらわれていた。その状態のまま腰に手を当てて師匠らしく見栄を張って言い出した。


「手段は一つじゃない、自分ができないなら他の力を借りなさい。大いなる存在に立ち向かうなら大いなる力を借りなさい。星はあなたの味方よ」


そう言うとNさんは恥ずかしくなったのか走っていく。


まるで告白してきたのに恥ずかしくなって返事も聞かずに逃げ出す女子学生みたいだ。


告白されたことないけど。


それよりも、さっきのアドバイスの前半はNさんがよく言っていた言葉だ。自分ができない時は他人の力を借りる。出来ないのに出来ると言ってはダメ。力を借りる事は恥ずかしいことではない。


問題は後半


大いなる存在に立ち向かうなら大いなる力を借りなさい。星はあなたの味方よ。


大いなる存在がオーバーワールドならば大いなる力とは何か?

噂のアンダーワールド? 神さま? パンゲア? だが最後の一言からして彼ら(彼女ら)ではないと思う。星はあなたの味方、その星がそのまんまの意味ならば分かりやすいのだが。


見上げるが厚い雲に覆われていてその先の空を見る事はできない。


となると


(大地)を見下ろす

大地の力と言えば龍脈の力だ。ファンタジー作品に限らず、色々な作品や風水などで取り扱うことが多いから名前を知っている人は多い。


大地に張り巡らされたエネルギーの流れ、星の大動脈とも言われることがある。私たちの物語でも存在は確認されていてその活用方法を研究する人が多くいた。


長い研究の末に出された結論は


龍脈は使えない。


龍脈は体内に入れると文字通り荒ぶる龍のように体の内部から肉体を壊す。

最悪の場合血管、神経、リンパがズタズタに引き裂かれることがある。


数多のファンタジー世界において最強の生物の代名詞でもある(ドラゴン)がその名に入っているように、人間に扱える力ではない。


あのNさんですら失敗して大怪我を負ったのだから。


2年間連載して日刊上位の1日分のポイントに届かないとは……。


よろしければ

ブックマーク評価感想などお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ