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想像の世界〜自分のオリキャラになりました〜  作者: 旧天
幻想異聞奇譚 第一章 末世の北極星
87/167

1-4 4人目の特急特異点の可能性

まさかの4日連続更新を達成しました。


ありがとうございます。

アンダーワールド


オーバーワールドと対になる特急特異点。


オーバーワールドが世界を上書して新しくするならば、アンダーワールドはその過程で捨てられたものを使う。


「そのアンダーワールドはオーバーワールドの敵と考えて良いんですか?」


対となると言うからにはオーバーワールドに等しい力を持っているかもしれない。現状の戦力ではとてもオーバーワールドを止めることは出来ない。だけどアンダーワールドが加われば心強い。


「そう考えて良いかもしれないけど、あの人は大事なオリキャラを取り返す為に闘うと言っていたから取り返したら後は何もしない可能性もあるかもしれないさ」


龍崎さんは首を横に振る。


「大事なオリキャラを奪われたって」

「言いたいことはわかるさ」


私が前のめりになりかけたからか、龍崎さんは私の肩を掴んで落ち着かせる。龍崎さんは呆れていた。何で呆れられているかは謎だが取り敢えず話を聞くレベルまで落ち着いたと思う。


「私も奪われたのがどんな形で奪われたのか分からないさ。だから今のNの状態がオーバーワールドに奪われた結果なのか別に原因なのかは判別できないさ。でも、オーバーワールドに奪われていたとしたらやることは分かっている筈さ」


「オーバーワールドを見つけて倒す」


うちの大事なオリキャラ(師匠)に手を出してただで済むと思うなよ。オーバーワールドが反省して巻き戻しをやめて落とした私や龍崎さんを元の世界に戻しても文字通り地の果てまで追いかけてやる。


「そう言うことさ」


戦う理由が増えた。そのために強くなるということを改めて決意する。


「闘う理由も強くなる理由も見つけました。ですが疑問点があります」


「何さ」


「オーバーワールドと戦うのならば私もアンダーワールドになるべきだと思います。ですが、オーバーワールドとアンダーワールドが対になるということは数が同数であると言うことです。現状、巻き戻しの犯人と龍崎さんが出会ったアンダーワールドでそれぞれ1人ずつで数が釣り合っています。仮に私が新たにアンダーワールドになったらオーバーワールドが増えてしまってそれがさらに事態を悪化させてしまうのではと思うのですが」


オーバーワールド超常の存在、ただの人間が勝てないのは今までの巻き戻しが証明している。龍崎さんのポラリス、Nさんの連合、アカシックレコードは私が覚醒した時には文字通り跡形もなく消えていた。龍崎さんの戦闘能力は使徒を退けた。Nさんも私が弩ジョウを倒す時に使った魔導砲が通常攻撃魔法程度なのだ。オマケに和也さんなどのチート組もいたと言うのに確実に戦力を減らされている。


仲間も沢山いた、力もあった、情報網も揃えていた。なのに一部を除いて敵の尻尾を掴むことすら叶わなかった。


この流れを変える特異点がなければならない。それも世界の流れ変えるほどの馬鹿でかい特異点、特急特異点が。


だが特異点は世界の流れを大きく変える。2人揃って均衡が取れるようなものならば尚更無闇に増やすのは愚作だと思う。私が2人目のアンダーワールドになったとしたらもう一つオーバーワールドが増えるかもしれない。不確定要素を増やすのは避けたい。


だけどアンダーワールドが巻き戻しを解決して洗脳も解決してくれる保証は現状ない、そうなった場合誰がオーバーワールド止めるのか。


私がやるしかない。


だが、そのせいで世界のバランスが大きく崩れるかもしれないなら本末転倒だ。


私が自分でもわかるほど険しい顔で悩んでいたら龍崎さんは少し迷いながら口を開いた。


「その懸念を解決する抜け道があるかもしれないさ」


「本当ですか?!」


都合良すぎませんか? そんな簡単に抜け道がある何てご都合主義じゃないですか。リアルでご都合主義を実感するとは思いませんでしたよ。


龍崎さんは再び前のめりになった私を今度はため息を吐きながら落ち着かせると尋ねながら説明をし始めた。


「特急特異点には2人とも使徒がいたさ。じゃあ、パンゲアの主人は誰さ?」


「パンゲアの主人? って」


確か新宿駅でイナバに変装した龍崎さんと幻影のNさんが会話の中で言っていた。パンゲアは神さまと名乗る覚醒者に仕えていると。敵の情報だから信憑性は低い。


「イナバの情報では神さまと名乗る覚醒者の様ですが。正直、本当に神さまがいるとは考えられないです」


「神とかはどうでも良いさ。問題は特急特異点がそれぞれ連れている使徒が神さまにもいると言うことさ」


龍崎さんの言い方からしてどうやらイナバの情報は間違っていなかった様だ。


「神さまも特急特異点と言うのですか?」


「私はそう考えているさ。それならばオーバーとアンダーの様に対になる存在がいるかもしれないさ」


龍崎さんは瓦礫の山の中から鉄筋を引っ張り出すと地面に次々と書いていく。


オーバーワールド: 世界の更新

アンダーワールド: 切り捨てられた世界


神さま: 謎

4人目の特急特異点: 神さまと対になる


「オーバーワールドと対になっているわけではないけど純粋な力ならば同等かもしれないさ。それに、神さまが単体でいるならば今はむしろ危ない状態では? そうならば対になる特急特異点を早急に作り出さなければならないさ」


「4人目が既にいる可能性は?」


先ほどと同じ話になってしまう。アンダーワールドが増えて世界のバランスを大きく変えてしまうのを避けるために抜け道として別の特急特異点になる。


「いたらパンゲアとかが反応してるさ。私の時も、あなたの時もそんな素振りは見せなかった」


確かに対になる特急特異点がいるということは自分の主人の天敵がいるということ。私なんかに修行をつける暇なんてないだろう。


あれ?


仮に私がその特急特異点になったらパンゲアさんの標的にされるのでは?


その時はその時だ。


「そうですね。なら問題は、どうやって特急特異点になるかですよね。アンダーワールドはボツキャラ達に頼んでなった。じゃあ神さまと対になる特急特異点はどう言う条件でなれるでしょうか」


アンダーワールドの話からして特急特異点になるには条件がある。その条件をクリアするとなれるかもしれない。


「それは私にも分からないさ。ただ、3人に共通していることは分かるさ」


共通点?


「オーバーワールドは巻き戻し、アンダーワールドは否定された力を使う、神さま自分で言うからには神に等しい力を持っているかもしれない。3人のように常識ではあり得ないと思うことをやってのける存在、それが特急特異点。ならば第四の特急特異点も本来あり得ないと思うことを使える様にする。それに関係している存在に力を貸してもらったりして、なれるかもしれない。アンダーワールドが存在を否定された、ボツにされた存在に力を貸してもらっている様に」


共通点は常識ではあり得ない力

魔法とかではなく、概念的にあり得ないと考えられること。


存在そのものを否定された力を使う

世界を上書きして都合のいいように書き換える

神さま


ん?


「あの、ひょっとしてですけど。話を思いっきりぶった切って私も共通点から考えたんですけど」


頭の中で急速に情報が並び変えられる。情報と言ってもほんの僅かだ。


オリキャラに姿を変えた覚醒者

ボツキャラの力を使うアンダーワールド

世界を上書きするオーバーワールド


神さまはどの様なの力を使っているかは不明、だから完全に証明することはできない。


それならば神さまに仕えるパンゲアさんは?


ダメだ、矛盾している。この推論でいくとパンゲアさんはアンダーワールドの使徒になってしまう。いや? 南極がある時点で条件は満たしている?


パンゲアさんの全てを知っているわけじゃないからパンゲアさんから考察することは難しい。


こういう時は保留だ。完成している考察だけで神さまは不確定要素としての説明として話せば龍崎さんも思いつくかもしれない。


結論から言おう


「これって物語で説明できるのでは?」


現実世界に帰還したい


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