真・あらすじ
本日ラストです。
魔女と呼ぶにはあまりにも若すぎる肉体、戦士と呼ぶにはあまりにも華奢なその身体に
ーー少女は人類の未来を背負った。
平成30年6月14日
平成最後の夏を間近に控えるその日、世界は混乱と混沌に包まれた。
人類の約20%が自分たちがかつて妄想した想像上の存在、オリキャラへと姿を変え覚醒者となった。それによるトラブル、事件、争いが起きたが国家を超えた協力により世界が、人類が一丸となり、覚醒者という新たな存在と共に日常を取り戻していった。
だが、その日常に至るまで歴史から抹消された大いなる戦いがあった。
文字通り歴史に刻まれることなく、表舞台に出ることなく終結した大戦があった。
誰も信じない不思議な物語があった。
日本の一般家庭で育った男子高校生である松村圭太は天災の日を境に自身が妄想したオリキャラの見習い魔法使いルナフへ変化した。彼も覚醒者の一人であった。
だが、他の覚醒者とは大きく違うことが3つあった。
一つ目は自身の頭の中にもう一つ人格があること。
二つ目はオーバーワールドが引き起こすループに巻き込まれたこと。
三つ目はオーバーワールドの設定から逃れることができたこと。
ループを終わらせる為、オーバーワールドの洗脳から人類を救う為、そして自分を信じてくれた人の為にルナフは自ら戦いへと身を投じていく。
見てくれる人がいる。
信じてくれる人がいる。
託してくれる人がいる。
期待してくれる人がいる。
応援してくれる人がいる。
その人のたちのために前を向き続ける。
幻想と現実が交わり、物語の設定を無視したその身体は新たな物語を紡ぎ出す。
幻想異聞奇譚
自分で言うのもあれなんですが
見切り発車でよくここまで来たな…
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