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ルナフ

本日3話目

ーー何で出来ないんだろう?


周りには出来たことが私にはできなかった。出来たとしても練度が低かった。私は凡才よりも下だったのだろう。


悔しかった。


必死に修行した。


それでも負けた。


『こんな奴、足で纏いだ』

『ハッキリ言っていらない』


どれだけ努力しても認めてくれなかった。


何度も倒された。

何度も負けた。

何度も挑んだ。


周りは私を嘲笑した。


************


ーー何で私は小さいんですか?


相手は腕を伸ばせば簡単に届くのに、私は全身を伸ばしてようやく届く。

相手が一歩進むのに私は二歩必要。

体重が軽いから簡単に持ち上がる。


どれだけ努力しても覆せない弱点が私にはあった。


周りはそれを馬鹿にした。


************


ーー何で認めてくれないんですか?


私は貴族に攫われて蠱毒をさせられました。自分が生きるために仕方なかったとはいえ人を殺めてしまった。殺人とは忌み嫌われることです。仕方がなかったでは済まされないのが世界なのだ。


『殺人鬼の言うことなんて信用できない』

『こんなのを生かすNも狂っているな』

『血の臭いがする』


あぁ、私はいらないんですね


************


ーー何で?


************


ーー何で?


************


『こんなこともできないのか?』


できません。


『チビって惨めだよな』


何で馬鹿にするんですか?


『殺人鬼は殺してしまえ!』


私は好きでやったんじゃない。殺さないと私が殺された……。何で理解してくれないんですか? 私は生きちゃいけないかったんですか?  貴方達はあの状況になったらどうしたんですか? 力も何も持たない子どもにどうしろって言うんですか? 何が正解なんですか?


何でみんな私のことをいじめるんですか?


こんな思いするなら



あの時死んでいれば良かった。


あと4話更新します

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