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想像の世界〜自分のオリキャラになりました〜  作者: 旧天
序章 とりあえず見切り発車で始めた話が方針決まって区切りがつくまで
7/167

敵の設定が酷すぎる件

サブタイトルの通りです


2020/1/22


修正しました

学校を後にして自転車で適当に走り回る。


行くあてもなく、何をすべきかわからない。


学生なら学生らしく勉強しろと言われるかもしれないが、それ以外にやることがない。


ルナフとしてはやることはある。


記憶の解放


記憶、記録から抹消されたオリキャラに関する情報を取り戻すことだ。


なろうとかに小説をあげていた人も空白のページが続いているらしい。


そしてそれを読んでいた読者の記憶からも消えていた


何かあった筈だということしかわからない


一部のアニメや小説、ゲームも同様


某掲示板はみんなで記憶を取り戻《止まって!》


記憶の師匠が突然頭の中で現れて私を止める


とっさにブレーキをかけ、滑るように止まる。


ゴォ


直後、上空から目の前に火柱が降ってきた。


火柱が降ってくるという表現がおかしいかもしれないがそう表現するの精一杯だ


1mぐらいの幅の炎が歩道を遮った


「ちっ、感のいいやつだ」


感がいいって、今師匠が記憶で止めてくれなかったら、こんがり焼けていたんだけど!


声は空から聞こえた。睨み付けるように見上げると宙に浮かぶ男がいた。若いのに白髪でアニメの主人公を現実に合うように調整した顔立ちだ。ムカつくほどイケメンだ。


《こんな高火力出せるんだから異世界転生型のチート持ちね。殆どの転生チートは最初から最終決戦まで成長なんてしないも同然だから記憶が初期しかなくても私より強い》


すっごい偏見だけど私も同意見だ。

記憶の師匠が腕を組みながら険しい顔をする。何がとは言わないが少し腕に乗っかっている。


なんかムカついてきた(師匠に)


男は上空から降りてくる。


わざわざ有利な上空から降りてくるなんて馬鹿か?


《馬鹿だね》


師匠も同じ意見らしい。


男は右手を前に出すとその先に魔方陣を浮かべた。 私の記憶、つまり師匠から教わった魔法法則に当てはまらない


やはりそれぞれの世界観とか違うから法則も違ってくるのか。解析しようにも世界が違ったら分かるわけがない。


「無駄な抵抗はやめて大人しくしろ。さもなければ容赦はしない」


男は言ってきた。


「無駄な抵抗も何も、私が何かしましたか?」


私何かした? 信号無視でもした?


男は鼻で笑うと左手で自分の目を指さした。


「俺の目は鑑定眼でな、相手の情報が見えるんだ。名前、性別、年齢、職業、攻撃力、守備力、魔力、素早さ、種族、スキル、称号、今まで犯してきた犯罪などあらゆることが」


では今すぐあなた自身を鑑定してください、称号に放火魔とかついていそうですよ。いきなり街中で炎を出すなんて

それとプライバシーの侵害ですよ

異世界ならいいかもしれませんが現代日本でそんなことしたら裁判沙汰ですよ。


こんなこと言ったら攻撃されそうなので言わない


「空を飛んで地上を見ていたらな、お前の犯罪履歴に殺人があった」


それって(ルナフ)の記憶の中でもOK?


************


私ルナフの両親と旅行で観光地に行ったとき貴族に誘拐されて牢屋に入れられ、ご飯も与えられなかった。


私のほかにも同年齢ぐらいの子どもが十数人いた。


私は死ぬのかと思っていたが、何人かは他の子を食べて生き延びようとした。


貴族はそれが目的だった。


蠱毒というのをご存知か?


簡単に説明すると毒虫などを何匹も同じ容器に入れて共食いさせて最後まで残った一匹を呪術などに利用したりすることだ


貴族は子ども同士を食べさせて強力な魔法使いをつくろうとしたらしい


私も殺されそうになった


いざ死にかけるとやっぱり死にたくなくなる。


極限状態になったとき、魔法使いへと覚醒した


魔法と言えるものではないがただ魔力をぶつけた。


子どもにはそれだけで十分ダメージが入った


死にたくないなら殺せ

襲ってくる者は全て敵だ。


敵は全て殺さなければならない。


私はそう悟り、他の子を全員殺した


死にたくないから死体を食べた


何かしらの魔法が牢屋にかかっていたためか、死体が腐ることはなかった。


全員の死体を食べ終わった日、牢屋の扉が開いた。


貴族の当主とその騎士2人


騎士は私から貴族を守るように立った


貴族は私を品定めするように見つめ


「気に入らない、殺せ」


そう騎士に命令した


殺される、だから殺せ


だから私は魔力をぶつけた。

騎士には効かなかった。鎧に遮られていたためだ。


2人とも構えたとき


銀色に輝く光が天井をぶち破り騎士の前に障壁を張った


それが箒に乗った師匠だった


後になって聴いたら、銀色に輝くのは風属性の魔法使いである師匠の魔力で無属性に分類される重力系超級突撃魔法『流れ星』で上空から貴族の屋敷にダイブしたらしい


貴族の屋敷から不自然な魔力(弱々しい魔力)を感じ、その貴族が嫌いだったからなんとなく突撃して女の(ルナフ)が騎士に殺されかけたのを発見して私を助けたというのを聞いた。嫌いじゃなければ突撃するつもりは無かったと言っていた。


私を助けた師匠は怯える貴族と騎士を放っといて私を抱えて飛んだ


両親のところには帰れなかった。


私が人を殺せる心を持ってしまったこと、ちゃんと制御できていない不安定な魔力


師匠は魔法使いとして修行させないといけないことと、精神的な治療をしなくてはならないと判断したから。


師匠の家に連れていかれ、師匠の家の裏の池にとりあえず私を投げ込み、溺れかけた私を引っ張り上げて突風で水気を飛ばし、手刀で気絶させられて


起きたら師匠が悪霊と戦っている最中だった


池に突っ込まれたりしたのは悪霊になってしまったあの子どもたちを追い払うためであったらしい。


悪霊を討伐した後、両親の元にはしばらく帰れないことを聞かされ


「私の弟子になりなさい。貴族に誘拐されて自分は無力だと知ったでしょ? なら、強くなりなさい。自分の身は自分で守れるくらいには」


************



「俺の鑑定眼は全てお見通しだ」


《さて、記憶の一部が解放されて今まさに私が教えたことを生かす時よ。戦闘で大切なこと》


気になるワードを記憶の師匠が言ったけど今は聞けない。

相手は魔法陣を回転させながら自分の能力を自慢してくる。


戦闘するのはこれが初めてなのか? 敵を前にして喋り出すのは時間稼ぎを除いて愚か者がやることだ。


《1、己を知る》


私は無力だ。今使えるのはパンチ一発分の耐久力の障壁、ただの魔力放出


《2、相手を知る》


チート


《3、周りを知る》


大通りの歩道、歩道の横は民家、野次馬大勢、野次馬は若干怯えている、車の往来は炎のせいでストップ


《4、無駄な戦闘は避ける》


突入している


《5、相手のペースに合わせない》


自慢を最後まで聞くつもりは毛頭ない


《6、生きることを最優先とする》


あの高火力で覚醒から3日で制御できているか怪しい。


死ぬ可能性は高い


《7、逃げるは恥だが敵を煽るのを忘れるな》


ん?


下っ端悪役みたいなんですが?


「さらに雷系は町一つに雷を振らせることができ」


敵は自慢して少しずつ私を視界から外している。


考えろ、こいつと話し合いなんて無駄だ。自分の力に自信を持ちすぎている。自分が正しいと思っている。自分の正義を他人に押し付けてきて他人の話は聞く耳持たない。


《ふむ、まあ今回が初めての戦闘、相手はムカつくチート野郎だから師匠である私からアドバイスだ。まだ野次馬はあなたが覚醒者なのかわからない状態だ。まだ覚醒者だと自分で言っていないでしょ? 子どもなのに学校にいないという違和感があるけどそこに気づく人は少ない筈だ。つまり一般人で12歳のロリにn》


わかりました師匠!


《言っている間に返事するn》


相手のペースにあわせn


《さっさとやれ!》


記憶の中の師匠がポンと消える


私は怖がる振りをする。 まあ実際怯えているんだけど。


あの炎をみた後なら誰だってそうなる筈だ


私はわざと自転車ごと倒れる。


「怖いか?」


男が笑いながら近ずいてくる


第三者から見たら

怯える幼女に近寄るにやけた男だ


つまり


「助けて! 」

「騒ぐな!」

「怖い!だれか助けて!」

「黙れって言っているだろ!」


男が小さな炎を私のすぐ横に撃つ


本当にびっくりして尻餅をつく


「助けて!」

ズルズルとそのまま下がる


「いい加減に」


男が魔法を撃とうとした時、今まで野次馬だった数人が後ろから男を抑えつける


「いい加減にしろ!」

「そこの方! 警察に通報を!」

「覚醒者だ! 妙なことしてくるぞ! 気をつけろ!」


戦況が変わった


今まで1()1()だったのが


(野次馬)1()になった


男は抵抗しようと魔法を使おうとするが一般人には流石に撃てなかったのか魔法陣を消す


《チート持っていてもね、使う奴が馬鹿ならどうにでもできる。一般人が後ろから来ていたことにも気づけた筈よ。今だってそう、混乱して身体強化していない。チートなら持っているはずよ》


いつのまにか戻ってきた記憶の中の師匠はそう言って紅茶を飲み始める


師匠、ずっと聞きたかったのですが


師匠って私の記憶の中で自我を持っていませんか?


師匠はティーカップから口を話すと


《私はただの記憶よ》


そう言って消えた


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