沖田ユイとの遭遇
お久しぶりです
1ヶ月以上止まっていたのに待ってて頂きありがとうございます。
真っ黒い空間、手元も見えない空間だ。上下が分からず足は地面に付いていない。明かりが無い無重力空間というのが一番分かりやすい表現方法だろう。
何処までも続く闇、終わりが見えない世界
俺は一体どうしてしまったのだろうか?
確か直前は龍崎さんとNとジャンケンして見張りの順番を決めるジャンケンをして俺が最下位となって真ん中の時間になったのか。それで一番最初のNさんに起こされるまで寝ようとして
ここは夢か
「そう、ここは夢だ。だから私は偽りの存在さ」
夢だと認識した瞬間世界が一変して何処かの城下町へと姿を変えた。石造りの街並みは果てしなく広がっていて遠くに巨大な西洋風のお城が見える。見渡してみたが人がいなかった。風も流れていない
だというのに前方から靄が流れてくる。身構えたが殺気は感じられなかった。念のため身構えておく。
靄みたいなものは俺から少し離れて止まると次第に形を作っていき人の形をとっていく。シルエットは女性のものとなり色がついていく。靄だったものは銀髪で奇妙な髪型をした女性に変化すると目を開きこちらを認識した。
「貴女は一体何者ですか?」
「私かい? 私の名前は沖田ユイ。後年、Nしか知る人が居なくなった初代七色の魔法使いでもある」
沖田ユイというとNが苦しかった時に助けた魔女だったよな。ルナフの記憶には無いし俺の記憶にも無いから詳細不明で気になることばかりだけど一番の疑問点は
七色の魔法使い?
「七色の魔法使いの設定も忘れてしまった様だね。ということはNの過去も知らないということか。なるほどなるほど。まずそこの説明からしないといけないね。七色の魔法使いというのは世界に選ばれた魔法使いで全ての属性の魔法が使える。基本属性である火、水、風、土、雷、霊、生は勿論、植物や鉄、氷などありとあらゆる魔法を使うことができる不可能を可能にする存在なのさ。複数の魔力が混ぜてたった一人で合体魔法を作ることだって可能なんだ。例えば首都防衛線で使っていた魔導砲だって一人で撃てるよ。メタ的な発言をするとNがあまりにも強すぎたからNに勝てなくてもいい勝負ができるような人が欲しいと思って創造されたのが七色の魔法使いの設定でね、一つの属性だけ極めたNと対局に位置する複数の属性を広く扱う魔法使いとして私は想像されたの。だけど私が生きていたら世界のパワーバランスが大きく変わってしまうからNが過去に出会って憧れた魔法使いっていう設定にしたの。私の戦い方は魔法をそ無限に撃ちまくって殲滅する一対多の戦い方なんだけどNも風属性と無属性しか使えないとはいえ兎に角数を撃つっていう戦法を好むことになったの。私と出会う前はそれこそ戦法なんか考えずにただ突撃してゼロ距離で砲撃魔法撃つ物理系魔法使いだったけど戦法を考えるのと数を撃つということを極めたことによって安全な戦い方を学んだの。千の風も私が教えた魔法なんだよ。昔のNって面白くてね、敵がいると兎に角肉弾戦に持っていこうとするの。魔法使いのくせに殴ったり体当たりしたり、魔法を使ったと思えば身体強化か突撃魔法かゼロ距離魔法だからね。だから私と戦った時なんか波状攻撃に近づけず一歩的にやられて泣いていたな。それでNが仕えていたお姫様に慰めてもらって励ましてもらって私に戦い方を教わるようになってめきめきと実力を伸ばしていったよ。様々な戦場に突撃しては経験値を積んで殺気の読み取り方とか戦局を即座に理解する頭脳も身につけていって王国一の魔法使いと呼ばれるようになってね。まあ私は死ぬまで負けなかったんだけど。私の方が強いのに何でNの方が王国一なんて呼ばれていたかというと私は客将だったからね。戦いがあるとお願いされて参戦していたの。いつ出国してもいいし面倒も見るから色々魔法について教えてくれって国王に頼まれていてね。私は自身が七色の魔法使いになった理由を探して世界中を旅していたんだけどその理由を王国というか王国付近で見つけてね死ぬまでそこに厄介になることになって王国の魔法使いを育てながら私も色々と魔法を開発して終末を退けようとしていたんだ。その頃の王国って他国から狙われていてね、特に帝国と頻繁にやりあっててそのせいで国土は荒れてしまって絶望で満ちていてね。その時のNとお姫様の存在は王国にとって大きな影響与えたんだよね。強大な帝国に負け知らずで英雄となったNに知恵を蓄えそれを民に授けて導いたお姫様は国民に希望を与えていたんだ」
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「ほら、貴女の番よ」
Nさんに起こされて目を覚ます。周りを見ると駅員室だった。
「N」
「ん?」
「沖田ユイってどんな人だった?」
「う〜ん、相手のペースに合わせず喋りまくる人ね。それとポンコツ枠でもあったね」
今度から沖田ユイはマシンガンと呼ぼうかな?
というか何を伝える為に夢の中に出てきたんだよ
ん?
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うん、想定していた手段とは違ったけど結果オーライ。まさか話を始める前に夢から醒めちゃうなんて思っていなかったけどヒントになってよかった。
がんばれ、孫弟子、作者
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↓ 普通に笑顔描こうと思ったんですけど妙な顔になった沖田ユイ(鼻書き忘れ)
いつもありがとうございます
予定としては
最短で7話でポラリス編が終わります。
その間に?のターンとか入って
目標としては3月31日までにポラリス編を終わらせようと思っています。
ブックマーク、評価ありがとうございます。




