アンダーワールドのターン!
連投です
いつもの場所で?は煙だけが出る信号弾を打ち上げる。夜中では見えづらい煙をわざわざ使用したのは目的の相手以外にはバレないようにする為だ。
「ゴミ箱から戻ってきていたのか」
信号弾を打ち上げた直後にパンゲアを伴って男の子、神さまが現れた。パンゲアと神さまは宙に浮いて?のことを見下ろしている。パンゲアは相変わらず無表情だが神さまは怒りを抑えた声で話す。
「あそこに行くのも慣れた。確かに神さまが私を嫌うのは分かる。だが、私の忠告を無視したのはそちらだ」
「ああそうだ。だが今怒っているのは別件だ」
「別件?」
「ルナフ救出作戦の時に散々言いやがって」
「あ〜、ちょっと待って」
?の脳裏には自身がボツにしたオリキャラの姿が浮かぶ。いつもクソ作者と?に言うオリキャラだ。誰でも噛みつくタイプでツンデレではなくツンツンだ。
「ごめん、人選ミス……って危ないな」
パンゲアはモードチェンジせずに?に切り掛かっていた。?は杖と魔法の物質強化でそれを防いだ。怪我はしなかったが数メートル押し込まれて展望台の屋根が少し凹んでしまっている。
「よせ、気持ちは分かるが今はやめろ」
「はい」
神さまに引くように言われパンゲアは戻る。
「取り敢えずアレについては今ので終いだ。我々を呼んだ理由は何だ?」
「その体にその性格って合わないな。以前の肉体の方がマシだ」
「用件を早く言え」
パンゲアがモードチェンジしようと右腕を上げたので?はふざけるのをやめて尋ねた。
「私についてはどれくらい把握している?」
「……パンゲア、下がれ」
「御意」
パンゲアは言葉に従い遠く離れた場所へと飛んでいった。
残されたのは神さまと?だけだ。
「たった一人でよく神とオーバーワールドを欺けたな」
「一人じゃない」
「アンダーワールドの住民のことか……確かに味方は多かったな」
神さまの言葉に?はため息をつく
「それで、どれくらい知っている」
「全て」
「そっか。パンゲアを下げたのは何故だ? 聞かれちゃマズイ内容だったのか?」
「お前の言動がパンゲアには耐えきれないらしいからな」
「忠誠心が高い部下を持つのも大変だな」
「用件はそれだけか?」
「そうだ」
「この程度のことで呼ぶな」
神は瞬きをすると姿を消す
カラカラ
「やっぱりアンダーワールドの勢力は君しかいないって思っているね。全知全能ではなくなっているようだね」
金髪のメイドが吊革に足をかけて降りてくる。上空には巨大な鉄の塊が浮いていてそこから降りてきたようだ。
「今は大丈夫なのか?」
「うん、あの子も寝ちゃっているし」
メイドは吊革から飛び降りると眼下に広がる東京の町を見下ろす。夜の東京は光り輝いている。まるで星空のように。車の流れは流星とでも言えるだろう
メイドの横に?はドカッと腰を下ろすとため息をついて話だした。
「状況は最悪だ。予想はしていたが神が神さまじゃなくなっている」
「じゃあ誰が神さまなの? もしかしてオーバーワールド?」
?は首を横に振る
「オーバーワールドが神さまになっていたら既にバッドエンドのエピローグになっている筈だ。おそらく今は神さまがいない状態だ。誰でもなれる可能性がある。今一番神さまに近いのはオーバーワールドだろう。神……元神はそれを分かっているが危機感を持っていない」
「最悪だね、殴っておけばよかった」
メイドはシャドーボクシングをし始める
「パンゲアに殺されるぞ」
「返り討ちにする」
「頼もしいな」
メイドはシャドーボクシングをやめて?のすぐ隣に腰を下ろす。2人とも東京の夜景を眺めている。
「皆んな私たちのこと忘れちゃったんだね」
やってメイドも出せた
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2020/1/28
追記
少なくとも土曜日まで更新できません
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