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想像の世界〜自分のオリキャラになりました〜  作者: 旧天
第2章 つかの間の日常になると思っていた
53/167

覚醒者の限界

本日2回目


ブックマークが現在49でもうすぐ50だ、やったー


と思いながらランキング見たら数話で3桁いっている小説があって口が閉じなくなりました


今回で2章が終わりです

ピピピピ


目覚まし

消す

自室の天井が目に入る


昨夜家に帰ってきた記憶がない

また気を失いながら帰ってきたらしい

ということは夕ご飯も食べていないだろう。服もスーツのままで初夏ということもあり寝汗でべっとりとしている。


これで3日連続夕食抜きになってしまった。覚醒者として若返ってエネルギーが有り余っているとはいえ流石に辛い。


覚醒者になっても社畜人生は変わっていない。毎朝寝ぼけた状態で満員電車に揺られ遅くまで仕事をして日付が変わる頃に家に到着


おまけに天災の日の影響で各方面の業務に支障をきたしていて今でもトラブルは起きている。


ピピッピピッ


次は着信だ

休日の着信ほど怖いものはない。電話に出たら最後、休日出勤が確定する。だが出ないと色々問題が生じてしまう


「もしもし」

『ユリアだよ、休日出勤じゃないから安心して』


安心して涙が出そうになる。泣くのを堪えて嗚咽を漏らしそうになる。よかった……金曜37時出勤にならなくて


『とりあえず、そこまで重要なことじゃないけど連絡』

「なに?」

『?がパンゲアとルナフに接触したらしい』


涙がひいて冷や汗が吹き出そうになる。


「ルナフと(ハテナ)が?!」


あの得体のしれない謎の覚醒者とルナフが接触してしまった?

かなり重要なことじゃない!

あの?はどういうわけかNにご執心でルナフをストーカーしている。だけどルナフと直接会わないようにはしていたはずだ


『といってもルナフは諸事情あって気を失っていたからあったことすらわかっていないって。あちらも仕方なく出てきたらしいから』

「それなら……よかったけど」


あの?が仕方なく出てくる?

ルナフの身に何かあった……気を失っていたからあったのは確定だけど何が起きたのかしら


『それと、しばらくNの頭脳は頼りにできない』

「どうして?ルナフと喧嘩でもしたの?」

『攻撃されて精神をやられたってパンゲアが』


Nが攻撃された? 

確か今のNは松村ルナフの頭脳に居候みたいな感じでいる。Nに対して攻撃するということはルナフに攻撃した。


何かしら戦闘が起きた

ルナフは毎週土曜日パンゲアに稽古をつけてもらっている。

そのパンゲアがいたにも関わらず攻撃を受けた?


「犯人は?」

『実際にやったのは別だけど黒幕は十中八九アイツ(巻き戻しの犯人)だって』


アイツか


「そう……殺っていい?」

『今殺しても勝手に巻き戻って死んだことがなくなってしまう。それに、犯人を知っていると知られたらNとアリスみたいに消される。アイツがどうやって巻き戻しを起こしていてどうやって止められるかわかって解決したら殺していいから』

「そう……それで、ルナフの話の詳細聞かせて」


***********


とりあえず服はそのままコーヒーをドリップする。あいにくとエナジードリンクは切らしているから


「ボツ案? これまた神様の領域の類みたいね」

『実際そう、使徒であるパンゲアが全力を出さないといけないほどだったらしい。だけどルナフが取り込まれていたから迂闊に出来なかった。パンゲアって小さい攻撃できないからね』


確かに、他の使徒ならともかくパンゲアは火力がおかしい。かつての超大陸を名前にしている通り規模が違う。拳銃で十分なのにミサイルしか無いようなものだ


「それでルナフの守護者化している?が出てきた。そしてその?もボツ案を使っていた。どれだけ強かったの?」

『さあ?パンゲアが一泡吹かされたってイライラしているからかなり実力はあると見ていいよ』


飲んでたコーヒーを吹き出す


使徒が一泡吹かされた?

使徒がイライラするなんてNとアリスじゃないんだから

というか


「そこにパンゲアがいるの?」

『うん、ストレス発散に和也と戦っているよ』

「今大学?」

『ううん、実験用拡張現実世界Mark12』


ああそういえば擬似世界作っていたね。


「そっか、それで肝心のルナフは?」

『ルナフは起きていて健康診断中、無事だけど会話できるような状況じゃない』

「このこと、イカリに伝えた?」

『電話で伝えたら森の賢者らしく全て知っていたよ。あとそれから明日の10時から空peでオンライン会議するって』

「議題は?」

『?について』


************


「レーヴァテイン!」

「大陸衝突エベレスト!」


パンゲアと和也が後先考えずフルパワーで技をぶつけ合っている。パンゲアがあそこまで感情を剥き出しにして、しかも八つ当たりのように戦うなんてよっぽど悔しかったのだろう。



というか和也、その技使ったらしばらく動けなくなるでしょ

馬鹿なの?

誰が介護すると思っているの?

まあ、いいけど。いつものことだし


そしてパンゲアも何気に現因果の脱出の最大火力を受け止めているのよ。ルナフと大輔がどうなるかはわからないけどあの攻撃を耐えきれるっていうことは私たちに使徒を倒すことはほぼ不可能になる。


今は一応味方してくれているが敵対する可能性はゼロではない。

なぜ使徒が強力な力を持っているのか、それはこの30年で分かっている。限界が決まっているのだ、通常の覚醒者ではできないことができる。


例えば単純火力

Nは作中で対界級魔法を使っていた

それを現実で使ったら不発になった。


彼女の魔法規模を借りると対都市級魔法、すなわち23区規模の攻撃までしかできない。だが使徒にはできた。

他にできないのはタイムトラベルや死者蘇生など

タイムトラベルは不明だけど死者蘇生は使徒が以前の巻き戻しで使っていた


使徒が対処できていない奴に私たちは挑もうとしているのだ。使徒以上の力をつけないといけない

やっぱり、あれの開発が最優先ね


私がたとえ特急特異点に認定されたとしても完成させないといけない


そのためにも、覚醒者が現れた原因を突き止めないと。


ルルイエは不発だった、残るはイギリスと月だ。月は今の私たちではいけないからイギリスであってほしい。


グス…


私のすぐ横ではルナフが涙を流している

起きてからずっとこの状態でまともに受け答えもできていない。

パンゲアも精神に異常があるわけではないと言っていた。


Nのことだ


Nと会話できないこと、それが原因だろう

いなくなったわけではないが喋れない状態であるのはなんとか聞きだせた


だけどそれだけじゃないと思う

これで二章は終わりです


次章から本格的に巻き戻しに迫ってい予定です


感想や質問、考察いつでもお待ちしております


感想→いつでも待ってます

質問→答えられる範囲で答えます

考察→ 《考察できるほど情報ないでしょ》


第三章 末世の北極星


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