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想像の世界〜自分のオリキャラになりました〜  作者: 旧天
第2章 つかの間の日常になると思っていた
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お汁粉

やっと書けた


「おらあ!昼飯だ!」

「ついでに休み時間だ!」

「もっと詳しく教えろください!」


昼食の時間になって瞬間俺を取り囲む3人。全員弁当かコンビニの袋を持っている。俺もリュックから弁当を取り出しいつも昼飯を食べている外の渡り廊下へと向かう。体が縮んでしまったか食べる量も減ってしまい弁当箱は今までの二分の一となっている。そして弁当の中には乳製品が多く入っているように見える。成長してほしいということかもしれないが物語通りならルナフは不老だから成長しない。これ以上背が伸びるわけでもなくグラマラスな体型になることはあり得ない。


一応成長した姿というのはかなり初期に考えたけどボツ案にしたし断崖絶壁だったしな


男子高校生に取り囲まれて連れて行かれる幼女という構図が出来上がっているためか俺が覚醒者なのか不明だが周りからはヒソヒソと話し声が聞こえてくる。やっぱり幼女の覚醒者というのは見慣れないのか移動の最中他クラスなどを覗くと俺みたいに普段の面子で食べているグループやボッチと化した覚醒者などがいる。


《オリキャラの方に性格が偏ってしまうとほぼ別人になっちゃうからね。急に変化したら遠巻きにされるのはおかしくはない》


経験者は語るか?


Nは首を横に降ると


《初期の時点でほぼ私だったけどこの3人のノリと私の魔法でボッチは避けられたよ》


そうなんだ。まあNはボッチになることはおそらくないだろうな。性格がそこまでひどいわけでもないから


***********


「物語の主人公じゃなくて主人公の弟子なのか」

「そうそう、主人公に助けられた後に弟子入りしたんだ」


3人とも昼飯を摘みながら俺の話に耳を傾ける

俺は語り部

3人はお客さん


時折質問を交えながら物語は進んでいく


覚えている限り、つまりクラーケン討伐前夜まで語り


「to be continue」

「第三部完! じゃねえのかよ」

「全然覚えていないじゃないか」

「ふぁhっじゅs」

『食べてからでおk』


日村が弁当を急いで飲み込むと


「んで、ルナフは貴族の屋敷に囚われていたんだ?聞いた感じ貴族とか富豪の娘じゃないと思うが。誘拐された理由はちゃんとあるのか?」

「強い魔法使いを作るために子供を集めて牢屋の中に入れて蠱毒させた」


そういうと狩野と高井がドン引きした。


「なんだ、まだマイルドだな」

「「どこが?!」


まだマイルドな分類だと思うな。思い出せないけど初期段階でこんなことやっているんだから後半に行くほどさらにひどいことが起きると思うし。


「あ、ちょっと行ってくる」


日村が時計を見て立ち上がる。昼休みが終わるにはまだ早い。


「なんだ?委員会か?」

「いや彼女と約束があるから。またな」



日村はそういうと呆然としている私たちを残して行ってしまった。

顔がにやけているのを抑えようとしているが抑えきれなくて気持ち悪い顔をしているのもバッチリ見てしまった。



《あ、今回は紅茶美味しい》


Nが頭の中で言葉を発したことで私は我にかえる



「審議開始」


呆然としていた2人の私の声で現実に戻ってくると円陣で話始める


「私は休んでいたから何も知らない。何か知っているか?」

「いや、俺は今聞いたぞ」

「同じくだ。あいつを好きな奴がいるとはな」


高井も狩野も心当たりがないらしく首をかしげる。


「そもそもあいつに女子の友達いたか?」


友達とはいかないがただの同級生としか接していない女子が殆どだったはずだ。


「松村経由じゃないか?誰か紹介したか?」

「いやどういう意味や、私は結婚相談所の職員か?」

「さりげなく女子のグループ入っているだろ!」

「頼まれごとされたりして感謝されているだろ」

「いいように使われているだけ!困ったときの松村になっているんだよ!」


どうせ女子からはそこまで親しくないけど頼りになる男子という評価しか貰えていないんだよ。こちらからアプローチかけないから進展するはずがない


女子の友達がいないといってもおかしくはない


《パンゲア、八葉、ユリア》


その三人は友達というより仲間という認識ですね。というかあの三人はなんでしょう。恋愛対象として見れないんですよね。

パンゲアさんは感情が表に出ないので関わりづらいし最近殴られますし

八葉さんは深淵ですし

ユリアさんは和也さんばっか見ていますし


あの二人付き合ってんですかね?


とにかく因果の脱出+パンゲアさんは仲間という認識です


《そうなんだ、ちなみに緑川さんね》


私の中だけ審議終了したんですけど


緑川さんか

いわゆる地味っ子の眼鏡っ娘。オドオドとしていてこちらからも話しかけづらい雰囲気を出しているため会話する機会はないし失礼だが特段可愛いというわけでもない。だが、彼女には一撃必殺の魅力がある

学校帰りにコンビニで甘いもの食べたりする時だ。あんまんなどをほおばりながら目を細めておいしそうに何度もゆっくりと何度も噛みしめて飲み込んだ後に幸せそうな顔を見せる。


普段の雰囲気と違い幸せそうな顔、つまりギャップ萌えでやられた男は数知れず


アタックした男子もいたと噂では聞いたが人と話すのが苦手で急に話しかけられてテンパり逃げ出してしまうのが一連の流れ。もともと男子の友達が少ないため男と話すことはさらに苦手らしく男子の友達がいないらしい


性格的なことは表面上でしか知らないからどうとは言えない


《ああいうのはじっくりコトコト弱火であっためて徐々に距離を縮めていくのがいいと思うよ》


もしかして経験がおありですか?


《何回も巻き戻し経験していて色々なカップルを見てきたからね。ちなみに全ての巻き戻しであの2人は付き合ってとある時間軸では結婚後に子どもができていたね》


約束された未来の夫婦ですか


こういう時ってあれですかね?

末永く爆発しろとでもいえばいいのでしょうか?


***********


高井と日村が机を挟んで座り俺と狩野が日村の両脇で睨みつける


「日村、正直に話したほうが身のためだ。彼女が出来たと言っていたがどうせ二次元なんだろ」


高井が取り調べを始めると狩野がスマホのライトで日村の顔を照らす。日村は笑いたいのを我慢しているのか肩を震わせている。それが癇に障ったのか高井が机を叩く (なるべく静かに)


「まてまて高井、そう高圧な態度をとっていたら喋りづらいだろう。こういう時は餌付けして心を通わせるんだ。松村、例のものを」


俺は頷くと自販機で売っていたお汁粉を机の上におく


「一本130円、日村が帰ってくるのが遅かったからぬるくなっている。裏切り者のお前にはこれで十分だろ」

「何を言っているんだお前たちは?」


日村はお汁粉を一口飲むと


「たかが彼女ができたくらいで騒ぐことなどないだろ」

「よし、松村やれ」

「弐式対師匠嫌がらせ、悪寒戦慄(背中に氷)

「ちょ、おま、ふざけんな!」


日村は慌てて氷を取り出そうとするがうまくいかないらしく転げまわる。十秒ぐらいそのままにして十分だと思い魔力供給を止めると消える。日村は不思議そうな顔をしながらこちらを見た


「It's a magic!」


こんな感じで学校生活が再び始まった

今までその日に書いたものを直接投稿していましたが生活環境の変化によって更新速度が遅くなってしまったので、これからは休日に書き溜めて平日に予約投稿していこうかなと思っています


今度の土曜日から一週間試験的に投稿する予定です。


投稿時間は13時を予定しています


いつもお読みいただきありがとうございます


追記: it’s a magic の magicは不可算名詞だったはずなので文法的には間違えていますが


わざと間違えております。


正しくは


It’s magic


です。

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