表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
想像の世界〜自分のオリキャラになりました〜  作者: 旧天
第2章 つかの間の日常になると思っていた
43/167

学生証

ブックマークありがとうございます


プロット見直したり修正したりしていたら遅くなりました

つまり魔力で悪友を探せと?


Nはコクリと頷くと指を鳴らす。姿見が消えてホワイトボードが出現する。そこには探知系魔法の基本となる魔法式が解説付きで書かれている


《特定の人物を探す場合は特徴を捉えていないと》

「よお、松村だよな」


肩をポンと叩かれたので振り向くと変わらない姿の悪友がいた。


解説を始めようと片手を腰に当てて空いている方の手の人差し指を立てた状態で固まってたNは頬を膨らませてホワイトボードを蹴っ飛ばして片付けると頭の中の視界からいなくなった


期限を悪くしちゃったみたいだが友人との再会の邪魔はしないらしい


「日村、久しぶりだな!」


いつも通り肩を叩こうとしたが高かったので腰のあたりを叩いとく。30cm近く縮んでいるから顔もかなりあげないと日村の顔が見えない。


「性格は変わっていないんだな」

「そっちは姿も変わってないな」


ハッハッハ

姿が変わっても変わらずに接してくれる。それがなんか嬉しい


「それが松村のお気に入りか」

「そうだルナフっていう名で魔法使い見習いだ」


まあ一番はNだけどな

その辺りの話はわざわざ話すことじゃないから言わないけど


「まじか、あとで魔法見せてくれよ」

「わかった、ところでうちのクラスの覚醒者の情報持っているか?」


日村はちょっと待ってろといってスマホを操作すると首を横に振る


「ないな、クラスLIMEに流れてきているのは流石に知っているだろ」

「それは知ってる。覚醒者が10人ということ。どんな覚醒者かは本人たちが情報開示していないから出てきてないけどな」


当初は自分の黒歴史を暴露することと変わりないため覚醒者たちはだんまりしていたが学校に来ていない生徒=覚醒者ということで直ぐに誰が覚醒者になったのかわかってしまった。


中にはオタクとかラノベとかそういうのを毛嫌いしていた奴もいて休み明けに何を言うのか非常に気になる


今まで毛嫌いしていた奴になってどんな気持ち?

ねえねえ


Nだったらこう言うだろうな


そもそもあいつらが学校に来ているか怪しいけどな


「ところで松村」

「なんだ?」

「お気に入りがそれっていうことはロリコンだったのか?」

「放課後体育館裏来い」


************


出張Nのターン!


ねえねえどんな気持ち?

嫌いだって言っていたアニメキャラに近いものになってどんな気持ち?

楽しい?

面白い?

それとも恥ずかしい?


誰だって隠したいことはあるんだから。本当はアニメとか大好きだけど言えなかったんだよね。


恥ずかしかったんだよね

わかるよその気持ち


けどもう隠さなくていいんだよ

恥じないんでいいんだよ


バレちゃったんだから


さあともに語ろうではないか

オリキャラについて

ようこそ、こちら側へ


Welcome Wonder World


グハッ!


************


先生の許可を貰いようやく入ることができた。診断書は渡したままだが学生証には新しく覚醒者とボールペンと学校の判子が押されていた。当分の間は登校のたびに学生証を確認するらしい。


仮に学生証を忘れてしまったら持ってくるまで登校できない。


《絶対に無くさないでよ。学生証の再発行手続き面倒だったから》


戻ってきたNが机とテーブルという簡素な部屋で紅茶を飲んでいる。


Nって紅茶好きだよな

俺が忘れているだけでそういう設定なのか?


《いいや、世界観的に緑茶とかがないからね。好きなお茶というわけではないけど君の頭の中で再現できるから。頭の中でできるのは君との会話と風景を変える。そして物語内にあった小物を再現する程度》


Nは右手の掌に羽ペンを出現させる


《だから自分ができることで最も有益で楽しいことをするまで、真っ先に浮かぶのが君の修行だ。そしてその次に紅茶の練習だ》


修行はわかるが紅茶を入れることが有益なのか?


《こういう何気無い動作がボケ防止につながるんだ。それに何もせずに腐るより紅茶淹れて探求していればいつか役に立つ時がくるかもしれない。紅茶は奥が深いよ。今度調べてみて作って味わってほしい》


そういうとNはポッドを出現させて注ぐ。立ち上る湯気、書斎の窓から差し込む日の光、穏やかな表情。


紅茶を淹れて過ごす穏やかなひと時


見ているこちらも心が安らぐ


だけどな

さっきの聞き逃さなかったぞ


さっき学生証の再発行手続き()()()()()()()って言っていたよな


Nは目をそらしてから


《以前無くしたらあらゆる方面かた説教されて反省文書かされたから》


無くしたんかい!


無くしたってどうせロクでもないことに使ったから無くしたんだろ。敵に投げつけたり攻撃魔法の核にしたり


《いや、大真面目に無くしたんだ。松村圭太の時と変わらず財布の中に入れていたんだけどなぜかなくなっててね》


Nはその時のことを思い出しているのか顎に手を当てて考え始める


《今でも謎なんだよね……学生証はどこに行ったのだろうかって》


予定では次話で学校での一日

その次に家庭での日常+ パンゲア

その次に因果の脱出メンバーを予定しています

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ