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想像の世界〜自分のオリキャラになりました〜  作者: 旧天
第2章 つかの間の日常になると思っていた
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登校日

お久しぶりです

今回から日常メインの二章が開始です


まあ、もちろん事件とか起きるのですが


楽しんでいただけたら幸いです


覚醒後初めての登校日はよく晴れた初夏の日のことだった


学校に行くのがこれほど楽しみにしていたのは小学校入学したての頃以来だろう


なぜこんなに楽しみにしているかって?

理由は他の覚醒者と話したいから

因果の脱出のメンバーとはよく話すがやっぱりそれぞれによって世界観がありそれを語り合うのが楽しいから。設定厨というわけではないが設定を語り合うだけで1日は余裕で潰せる。


《別名、黒歴史の暴露会》


やめろ


Nが時計塔の屋上で紅茶を飲みながら朝だというのに夕焼けを見ている。絵画の一枚のように美しい


頭の中にもう一人いるというのも慣れたものだ。逆にいなくなったら悲しいし寂しくなる


それは置いといて黒歴史か


ちょっと前までは黒歴史だと思っていたけど今では恥ずかしくないな。


《そりゃね、他人から見たらただの黒歴史だけど覚醒者本人からしたらもう1つの歩んできた人生でもあるからね。それに今では黒歴史を羨む人も多いからね》


そうなのだ。

黒歴史ノートに書かれたオリキャラたちになった覚醒者が現れたことによって美男美女が大量発生したのだ

人類の約20%程の人が美人になったのだ。

もちろん例外はいると思うがオリキャラを作るならほとんどの人が美男美女にしているだろう。顔の平均値が跳ね上がり町中ではイケメンや可愛い子で溢れている。悪い言い方をするとブサイクがより引き立ってしまい、今まで美男美女と呼ばれていた人たちが霞んでいるのだ。


しかも異能力を持っていたりしている

覚醒者は危険という風潮があるがそれでも覚醒したかった人は少なくない。空を飛んだり魔法を使ったり物語内でしか存在しなかった非現実が現実となったのだ。口では異能力なんていらないという人は多いが本心は手に入れたかった人も多いだろう



特に若者を中心に覚醒者になりたい人が黒歴史ノートを書き出し始めたりした


特別というのが人間は大好きだから


《特別が多すぎるのもおかしな話だけど》


Nは俺の中でも特別筆頭だけどな


《容姿に知識に実力全て、君の中では最高のものを与えられたからね。それについては感謝しているよ》


どういたしまして


特別といえば外見上明らかに特別な人もいる。


異種族だ


桜並木を自転車で通り抜けながら歩行者を眺める。登校時間ということもあり学生が多くいてその中に学生服を着た異種族などもいて見てて楽しい。ケモ耳、エルフなどが異種族などでは多い。これは日本固有だと思うが鬼もいる


《異種族ね、もう吸血鬼狩りは始まっているのかしら》


なんだその魔女狩りみたいなやつ


Nは時計塔から書斎へと場所を移すと紅茶を机に置くと真剣な表情で語り始めた


《最近のなろうを初めとした物語では真祖だからとかハーフだから血を飲まなくても生きていける人がいるけど吸血鬼はやっぱり血を飲んで生きていく人じゃん。現代社会でそういった生物が現れたら人間の天敵とも言えるじゃない》


そうだな、あれはファンタジー世界で古くから人間との歴史があるから共存や異種族だけの街とかもないからな。現代では生きていくのは難しいな。


《しかも物語のファンタジー世界みたいに日本では一般人が吸血鬼に勝てるような武器とか持っているわけないじゃん。下手したら弱点となる武器がこの世に存在しないこともある。日光が弱点ならまだましだけどさっき言ったみたいに真祖だとかだったら日光なくても歩けるか見分けがつきづらい。だから昔の魔女裁判みたいに疑わしい者を捉えて尋問したり拷問したりするのよ。一度疑われたらもう助からない。社会的に殺されて迫害されて自殺したり拷問の末に死んだりした。



今後のために言っておくよ


今までの巻き戻しで異種族狩りが無くならなかったことはない》


嘘だろ

なんでそんなこと


《自分たちの身を守るためよ。言いたくないけどルナフだって自分が生き延びたいから他の子を殺した……殺させたのよ。これについては君がどうこう言える立場ではない》


そうだよな


俺は私を殺人させたんだ。罪もない子ども自分()が生きるために殺したんだ


N、まさかだけど市役所の職員などが鑑定結果を流すということはあり得るのか?


《あり得るし実際あった。ネット上に公開されたらもうお終いよ。それを見越して行方をくらませた人もいるけどね》


************


学校に着く正門前に列ができていて最後尾にいる先生がコミ◯の列みたいに


『覚醒者の生徒は鑑定書ろ学生証を用意してこちらに並んでください』


と書かれた紙を貼ったボードを持っている。数日前に学校から届いたメール通りだ。ちゃんと確認していなかったのか学生証だけ出して先生に詰め寄る覚醒者もいるが絶対に入れさせないつもりらしく市役所で鑑定書もらって来いと一点張り。


ピロン


メッセージが届いたから確認すると悪友からだった


『お前ひょっとしてロリになっているか?』


なんでバレているんだ!


《落ち着きなさい》


頭の中の光景が書斎から真っ白な空間に変化するとNは姿見を出して今の俺の姿を見せてくれた


あ、リュック


《その通り》


俺のリュックは赤色なので目立つ。そしてゲームキャラのキーホルダーもつけているので知っている人が見たら一発でバレるというわけだ。


リュックが見えるということは近くにいるのかな?


周囲を見渡 《さない!》


Nが頭の中で両手で俺の頭を固定する。


《頭の向きを固定して探ってみせなさい》

いい加減daisuke出してあげないと

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