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前話でお伝えしたように忙しいのでしばらく更新が遅くなります


短いですが楽しんでいただけたら幸いです


追記、次話は今日中にできそうです

その次が1週間ほど空きます

「8日後に因果の脱出はDr.Kを捕縛することにした」

「初日でそこまで決めたんですね」


#因果の脱出

でシャベッターに流していたがイカリと大輔からしか連絡はなかった

和也さんと八葉さんとユリアさんは何にも反応しなかった


「まあ、私と八葉と和也が勝手にやっていることだから」

「私たち省かれている?」


ユリアさんは首を横に振る

どうも因果の脱出は情報交換の場で実際には個々で動いているらしい


「因果の脱出のリーダーはイカリだけど実際に動いているのはイカリ以外だからね……イカリ口だけで何もやらないから。森の賢者の助言がなくても八葉ちゃんが集めてくれた情報があるし戦闘能力も持っていない。ただ踏ん反り返って顎で指示するだけ。最初は従っていたけど別にいいやって思うようになってね、結局汎用性が高い私が勝手に指示を出すようにしたの……Nがいた頃はNが率先して動いていたけどね」


yeeeeeeeeeeeeeeeeeeah!



とユリアさんの方から音がする。

ヘビメタ系……なのかな?

突然始まった雄叫びはユリアさんの携帯から鳴っていた


「八葉ちゃんからだ……ちょっと待ってて」


ユリアさんはベンチから少し離れたところで電話に出る。


《ちなみにあれ歌っているの覚醒前のユリアだよ》

なんだって?!

「なんだって?! もう一回言って!」


ユリアさんが慌てて戻ってきてスピーカーモードにする。電話越しにテンポの速い足音がするからおそらく走りながら電話してきているのだろう


『Dr.Kが船を奪って出航した! 傀儡の探偵から情報が入った』


か、傀儡?


「和也に連絡はした?」

『真っ先に連絡した、だけどあいつ剣術馬鹿だから直ぐには着かないって。ユリアはどこにいる?』

「今ルナフちゃんの近所の公園」

『ルナフちゃんの近くの公園?! 遠すぎるよ!そこからだとプーーーーーーーーーーーーー』


八葉さんの声が聞こえなくなった。


「八ちゃん? 応答して!」


聞こえなくなった携帯に何度も呼びかける。脳裏に最悪なことが思い浮かぶ


八葉さんはさっき走っていた


それは誰かに追いかけられていたからのではないかと

そして捕まってしまい……


ユリアさんが時計を操作し始めるがすぐに諦めて頭をぐしゃぐしゃとすると


「ルナフちゃん! 高速で移動する手段はある?」

「無いです」

「詰み……か」


転移魔法は習得していない

叛逆を使って飛んでも2分程度しか飛べない

身体強化を使ってもとても間に合わない


ぞくり


今まで感じたことのないほど強力な寒気がする。全身の毛が反り返るような、足が震えてしまう


直感で悟る


ただでは済まない


ユリアさんも感じ取ったのか電話を切り腕時計に手を伸ばし周囲に目を光らせる。だがユリアさんも手が震えて端末の操作がおぼつかない


「そこまで警戒されると困る……」


声は私のすぐ隣、距離にして僅か30cmほど、先程まで私が座っていたベンチにチョコンと座っている女性だった。


無論、座っていた時は誰もいなかった。


咄嗟に距離をとった


とった筈なのに全く変わらない

動けない

体の自由がきかなくなっている


突然現れた女性は特徴的だった

紅の瞳以外は全身が白い。

服も白い

なんというか教会で修行している人みたいだ


「Nの弟子……」


私のことだ、そしてNさんのことを知っているということは巻き戻しを知っている人ということ


「弱い……」


ええ

あなたに比べたらそうでしょう……


「これじゃあまたループする……」


ゆっくりと立ち上がり私の頭をそっと撫でる。人を撫でるような感じではなく、美術品などの希少な者についたちょっとした汚れをふき取るようにそっとゆっくりと撫でていく


全く気持ちよくない

頭の中に光が差し込んできているかのように頭の中が真っ白になっていく


Nさんが何か言っているが聞こえなくなっていく


「限定解除を許可します」


そして私の視界は暗転した


************


気がつくと船の上だった。

船に乗っているのはユリアさんとついさっきまで私を撫でていた女性


そしてその女性の頰が腫れていた

やっとこれで変人狂人全員出せた


また女キャラかと思ったそこのあなた!


大丈夫です

次の章で大量に出しますので


《旧天の予告は信用しないで!》

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