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シンクロ率100%

とりあえずかけたところまで


ブックマークありがとうございます!


前回同様に母親が恐る恐る部屋に入ってきて似たようなやりとりをして他の家族とも会話してすぐに市役所へ向かった。


《とりあえず魔力の循環はしておいてね、巻き戻しを食らうと修行がパーになるから》



なんか違和感があると思ったら魔力量が減っていたのか

また地獄の一ヶ月をやらないといけないのか

最初はきつかったけど物語補正なのか成長が早くて後半は追加メニューが必要だったけど一度やったことをもう一度やるのは少々面倒だ


《前回習得した魔法は魔力さえあれば使えるから問題なのは魔力量が減ること。魔法使いにとって》


とりあえずひたすら魔法使うしかないな。時間があるときにずっと魔法障壁展開し続けて時間があるときはスノーの連射だな


《ちょっと説明途中! 相手のペースに合わせるなって言ったのは私だけどさ!》


Nが地団駄を踏み腕を振り上げて抗議する


……


Nさんかわいい


……


そのあたりの設定やルールは覚えている。


《なんか一瞬だけ弟子がSの顔していた気がするんだけど! というかルナフってそういうキャラだっけ?!》


まあ細かいことは気にしなくていいから


魔法使いにとって魔力とは体力である。体力はなくても魔力さえあれば手足は動かせるし魔法も使える。それを増やすにはひたすら魔法を使って限界まで追い込むのがベスト


走り込みと同じだ


他に魔力を増やすとしたら……

……


《完全には思い出していないようね。今言えなかったのは後付け設定。物語が進んでから付け足した設定だよ。だけどその設定は現在でも適用されている。私は教えることはできないけど自力で見つかるかもね》


Nは場所を書斎に移すと黒歴史ノートを出現させる。5冊あるノートを片っ端からめくっていき2冊目の途中で手を止めた。その辺りに判明するということか



順番が違ったからか前回のキモいやつには遭遇しなかった。


************

一度やったことがあるから戸惑うことなく鑑定を行うことができた


名前も年齢も職業も前回と同じ


だけど


シンクロ率: 52%


前回は46%だったというのに


************


《やっぱりね、だんだんルナフになってきているよ。心構えや足の運び方》


Nは幽霊のように浮遊しながら書斎の整理をしている。本のタイトルは俺が書いた別の物語や二次創作、今まで読んだ本とかだ。


というかそんなにわかりやすいのか?


《ルナフは私が育てたから。足の運び方はなるべく音を出さないように変化していっているし心構えも良く言えば真面目になってきている。そしてたまに生意気になる感じもルナフっぽくなってきているね》


本人自覚なし

確かにルナフなる時間は多かったが元の自分が変わってきていることに全然気づけていない


《このままだと私みたいになる……ルナフと松村君が両立した100%になるのがベストなんだけどね》


実際なれるのか?

なるとしても言葉じゃ簡単に表せるが実際どんな感じなんだ?


《なった人はいるよ》


誰?

俺の知っている人か?


《知っているよ。ユリアと和也》


ああ、そっか。Nが100%になったんだからやり直した時間が累積されていった因果の脱出のメンバーは100%になっててもおかしくないのか。そもそも初期値で90%台のやつもいたしな。ひょっとしたら珍しくないのかも


《イカリは元の人格に振り切ったらしい》


逆のパターンにもなるのか。


じゃあ八葉は?


《あの子は前々回で80%だったはず、まだまだだよ。能力も何も持たない現代人で覚醒前から女子だから影響もそこまで大きくなかったらしい》


八葉(深淵さん)は80%であんな雰囲気出せるのかよ


《あの子は特別な訓練を受けているからね》


なんのだよ?!


《ファンタジー世界のオリキャラとSF世界のオリキャラに囲まれて過ごしていたら現代人も色々と染まるでしょ》


なんか納得した。

精神的に鍛えられそうだし


「圭太、大丈夫?」


ずっと黙っていたからか母親が心配そうな顔して聞いてくる。


「大丈夫というかまだ実感がわかないだけ」

「そうなのね……なんか落ち着いている感じがしたから」


2回目だし累計2週間も経っていたら慣れてくるしな。


ドジョウ……なんとかしないと


《そんな君に朗報だ、今度こそ本当に箒での飛び方を教えよう!》


次はルナフのガチ修行です

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