オリキャラであり作者でもある
Nのターン!
pv5000突破しました!
いつもありがとうございます
追記: おかしな文章があったので修正しました
何度目かの教科書事件
事前に防ぐことができたのはない
今の自分たちではあの事件を防ぐことはできない
ユリアの魔力探知機で場所を特定しても絶対に間に合わない
私は転移魔法は絶対にできないという設定があるし
和也も剣メインのチートだから短距離の瞬間移動、縮地はできるけどキロ単位での移動は不可能
アリスはそもそも高速移動ができない
他のメンバーも不可能らしい
ユリアが天災の日から年単位で時間が経てばワープ装置を開発できるって言っていたが今必要
それでもイカリは諦めようとしない
絶対に事件を未然に防ぐと
私は諦めていいと思っている
だってどうしようできないじゃん
実際に動いているのは私と和也とユリア
そして八葉が影でコソコソ動いているだけ。何も言わないということは
あの事件の後覚醒者の立場が急降下するのは知っている
松村君が私じゃなくてルナフに覚醒して物語とは別方向に成長できたらできるかもしれないけどたった一ヶ月で事件に対処するなど不可能だ
Kはなろうチートクラスの力を初期から持っているからできるかもしれないけど因果から外れる設定が無いから
そんなことしなくても
やり直している犯人は知っているから
考え事をしている内に事件現場にたどり着く
今回は海岸でやったらしいが失敗して爆発が発生してクレーターができている
その近くにはバラバラになっている死体。この事件を起こした本人たちだ
頭蓋が砕けて脳が潰れていたり目玉が飛び出して顔に垂れている人
臓物が飛び出して
そしてクレーターに一番近いのにかすり傷しか無い男性がいる。
箒から飛び降りるとこちらに気づいた
「失敗したの?」
「Nか……ああ」
やり直しに気がついているのは私たちだけじゃない
探せばそれなりにいる
このグループは魔法を使って人間が時間に干渉できないようにしようとしている
そして失敗すると爆発する
やり方は違えど目的は同じ
「……以前言っていた犯人について裏はとれたか?」
「とれたよ」
「そいつは……よかった」
「だけど現時点での戦力では他のグループを結集しても勝ち目はない」
犯人は時間を操る、全員で襲っても少し隙を与えてしまったら即座に時間を巻き戻されるだろう
「なら、俺たちの方法で。N、お前の世界の法則も使ってみて試してみよう」
「あいにくと、時間干渉の類は他のキャラが殆ど支配しているから私では行使できない」
「そいつは残念だ」
しかもそのキャラは覚醒できるほどしっかりとキャラ設定ができていないからなることもできない。
「私とアリス、他のメンバーで状況打開する作戦は考えついた」
「どんな手段だ?」
「物語とは別方向にキャラを成長させて犯人を倒す」
完成されてしまったキャラだと不可能だけど成長していくキャラなら犯人確保のために必要な力を修行で習得させることができる
そして別のキャラに覚醒できるのは
シンクロ率100%の覚醒者のみ
「そんなことできるわけがない」
「私たち覚醒者は作者であるのよ。簡単なことではないけど物語をifルートにすることもできる。途中から改変して別の物語を紡ぐことができる」
「なるほど、別ルートっていうことか……勝算はあるのか? 」
「ある、だから次回はこの実験をやめてほしい」
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『N……N!』
《ん? 会議は終わったの?》
記憶をたどっているといつのまにか会議は終わっていたらしく松村君が呼びかけていた。彼の視界には大輔君とユリアがいる。音で和也とイカリが喋っているのはわかるが八葉は何をしているかわからない
『終わったぞ、これからユリアさんと大輔でご飯食べに行く』
《わかった、会議では今後どうするって決めたの?》
『教科書の事件……魔法爆発事件を未然に防ぐためにネットで情報収集と当日現場急行だって』
まあ今回は起きないんだけど、ルナフの修行のためにも少し利用しようかな
《現場急行……そろそろ空飛びたい?》
「飛びたいです!」
おお
人格がルナフに偏ってしかも声に出しちゃっているよ
メンバーがビックリしてルナフが謝る
やっぱり空飛びたいよね
わかるよ
私も一度目でまだ松村君の人格が残っている時、初めて空飛んだ時の気持ちは記憶としてちゃんと残っている
今まで地面から離れることのなかった足が浮かんで屋根よりも高く飛び、自動車よりも早く飛ぶことができて
当時の私の人格も飛行を楽しんでいる松村君
の気持ちをすぐ近くで感じられてこっちも楽しくなってきた
ルナフに教える飛び方は因果、つまりこの世の理から浮かぶための
私が繰り返しで何度も試行錯誤して到達した魔法の終着点の一つ……につながる基本
すでに完成された私には習得できなかったけど成長中のルナフなら習得できるはずだ
習得してもらわないと
《それじゃあ明日から飛行メインの修行にしよう。月曜日から学校に行けるようになるから学校に行くときも箒に乗って修行しよう》
『わかりました!』
ルナフは満面の笑みで返事をしてくれた
こんな顔されるともっと魔法を教えたくなるのよね
いつか流星も教えてあげないと
ルナフが一番好きな魔法だしね
次回: 首都防衛戦




