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ハチ公

今更ですがあけましておめでとうございます

\エッヌさーん/


は~い!


七日間修行のダイジェスト


はっじまるよ~♪


*************


《オラオラ撃て撃て!》

「死ぬ死ぬ死ぬ!」


《よし、気分がいいからもうワンセット》

「ここは地獄ですか?」


《寝る前も腹筋腕立て!》

「もうどうにでもなれ!」


《もうやめて、ルナフ》

「何言っているんですか? 慣れたのでもう一セットやりましょうよ」


《……》

「返事がない、ただの屍のようだ」


*************


以上


屍になっていたルナフが屍を作る側になった七日間でした


恨むよ! 松村君!

私の弟子をこんな変態にしたことに!


*************


東京湾に浮かぶ一隻の船

そこには一人の年老いた男性がいた


元から老人なのか覚醒者で老人になったのかは不明だ


船内には怪しげな薬品が入ったフラスコがいくつも転がっている


「ついに完成したぞ!」


老人はたった今完成した薬品をもちはしゃぐ


まるで、子どものように


「よしよし、これでお前を強くできる」


船内には水槽があり、その中にはドジョウが一匹入っていた

老人は水槽に完成したばかりの薬品をいれる

ドジョウは薬品が混じった水を吸ってしまうと徐々に体が肥大化していく


肥大化が収まることはなく

翌日の朝、船の残骸が発見された


警察などは捜査を始めたが詳細が判明することはなかった


それから数日後、東京湾で巨大生物を見かけたという通報がいくつも届くようになった


そして、木曜日

Nの七日間修行が終わった翌日の昼、それは東京湾から浮上した


*************


渋谷ハチ公前で右腕にリボンを巻いて待つ

リボンで仲間か判別しているらしい


先週は新宿駅が本当にダンジョン化してしまったため集会自体が翌週に延期となった


《ん~、間に合うのかな?》


Nは朝からずっと考え事をしている


間に合うって何が?


《今日ね、覚醒者が引き起こす大事件が発生するの。東京湾で》


なにそれ

どういう事件だ

というかなんで黙っていた?


Nはため息をつくと


《一度目の私が対処できなかったのよ。今の松村君、ルナフで対処できる相手じゃない。自衛隊が出動するレベルなのよ。チート組に任せておいたほうがいい》


Nが対処できないなら無理だな

ちなみにどういう事件だ


《簡単に言うと首都防衛線っていうところかしら》


ここ危ないんじゃ?


《大丈夫、チート連中が集まれば一瞬で片が付くから》


「あれ、ルナフちゃん?」


背後から声をかけられて身構える


「って大輔」


先週警察署であった見た目はショタ、中身はJKの大輔だった

そして、大輔も繰り返しを知っていることを表すリボンを右腕に巻き付けていた


お互いに気づいて「あっ」と声を漏らす


《大輔君の前任が誰か聞いて》


Nは心当たりがないらしい


「大輔の前任って誰?」


大輔はしばらく宙をみていた


《私と似たような存在が頭の中にいるっぽいね》


なるほど、Nと会話している時はこんな感じに見えるのか

気を付けよう


「私の前任はアリスっていう結界師だよ」


それを聞いてNは『あー、あの金髪障壁か』という


「そっちは?」

《言っていいよ》

「俺の前任はNっていう魔法使いだよ」


そういうと大輔の顔が引きつる


「なんかアリスが頭を抱えているけど何があったのかNさん教えてくれませんか?」

《私が何度も襲ったからじゃない?》

「なんか、Nがアリスさんのこと襲ったらしい」


そういうと大輔はさらに顔が引きつる


「うちの師匠がご迷惑お掛け致しました。ごめんなさい」


何やっているんだよN!


そう尋ねるとNは開き直っているのか


《あまりにも可愛くて美人だからいじめたくなったので襲いました》


満面の笑みで言いやがった


「アリスがこんなになるなんて、Nさんて強いんだね」


大輔はアリスの意外な一面をみれたのかこれはこれでありと呟いている


《たしかにアリスは強かったよ》

「アリスは強かった」

「ありがとうございます」


《まさに戦場の花》

「まさに戦場の花」

「いやいやそれほどでも」


《だけどそんなアリスでも弱くて可愛らしくなる」

「そんなアリスでも弱くて可愛らしくなる?」

「はい?」


《ベッドの上では》

「ベッド……は?!」

「ベッド!?」


俺と大輔は勘違いしていた


襲うってそういう意味かよ


気が付いたら大輔が一歩後ずさり自分の体を抱きしめる


《あ、でも今回は襲われる側かな?》


私も一歩下がり自分の体を抱きしめる


お互い自分の体を守るために


おもしろかった!

続きが気になる!

と感じていただけたらブクマまたは評価していただけると嬉しいです


励みになります

よろしくお願いします


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