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想像の世界〜自分のオリキャラになりました〜  作者: 旧天
幻想異聞奇譚 第二章 要塞学園迷宮
158/167

2-15 四天王

ブックマークありがとうございます。

大きく動くのは次回ですね。

「それで足を踏み入れたら気を失っていて。何処ですかここ?」


私は今、学校の中にいる筈だ。そしてここは保健室だろう。パイプで出来た白いベッド、薬品の匂い、床や壁に置かれている戸棚の中に包帯。


なんか重力おかしくない?

蛍光灯から電気バチバチ出てるし。


「『要塞学園迷宮』と書いて『メガロ・ハイスクール』。さっきいた保健委員がそう言っていたよ」


八葉さんが制服姿でストレッチをする。相手の懐で呑気に気を失っていたというのに、大した害は無かったので、取り敢えず落ち着いて休んでいる。


慌てたところで、何も分かっていない状況では救援も何も出来ない。


問題は松村が何処に居るか分からないこと。


保健室の時計は午前7時を指している。最後に松村が確認されてから約5時間。殺されているならとっくに殺されている。


「パンゲアは来るのかな?」


「この前の様子から、パンゲアさんがいれば松村も安全だと思いますし。おそらく、彼女も分かっていると思いますが」


「パンゲア1人で判断を下せるのなら、パンゲアは来るだろうね。でも、パンゲアの上には神さまがいる。彼がどう判断するか」


「神さま?」


それは本物の? それともキャラ的な神さま?


「あ、そっか。知らないのか。分かりやすく言うと特急特異点リアルワールド。現状維持の為に力を使う、60%の確率で敵の奴」


特急特異点、オーバーワールドと同じ。


《あー、あいつか。ここまで来たら敵だね》


巻き戻しと同格の存在がもう1人敵に回ったんだけど。え?


他に特急特異点と言ったらワンダーワールド?


《それからアンダーワールドだね。ワンダーワールドはまだ候補しかいない。だから候補の松村を消したいんだろうね》


「それで、こっからどうします? 松村を探しに行きます?」


「探すのは確定だけどね、能力が使えないのは少し無理かな」


八葉さんが電話をかけようとすると、近くの電灯から火花が散る。それを確認すると首を横に振って八葉さんは携帯を懐にしまった。


「よしよし、2人とも大丈夫そうだな。良かった。転入初日に保健室送りだなんてついてないな」


床に埋められていた扉がガラガラと音を立てて開くと、保健委員の男がニコニコと笑顔を浮かべながら入ってくる。


「さっき生徒会に問い合わせてな。どうやら、あんたらは学区を間違えたみたいだ。本当なら14区に行くはずが、想定外のことが起きてこの47区に送られたらしい」


14区?

47区?


「まあ、いきなり学区なんて言われても分からないと思うけど。それで2人を本来の場所に送ることになった。14区はこっから結構遠い。2人の迎えは明日来るらしい。そ・こ・で・だ!」


ズズズィーッと八葉さんと私に詰め寄る。


「珍しい転入生だと言うことで、他の生徒たちが盛り上がっている! そして勝手にパーティーをやろうとしている。今から止めるのは無理だから、どうせ今日は暇だし参加してくれないか?」


転入生って言ったら、突発的に起きるイベント。新しい人が増えることで、期待で胸が膨らみ上の空になる。


「いや、予定があるから遠慮したいのだけど。そういえば、松村の方はどうなったの?」


「あぁ、もう1人の転入者のことか。生徒会に問い合わせはしたが、歯切れが悪いというか、どうやら四天王絡みっぽいんだよな。少なくとも、この学園の何処かにはいるみたいだ」


保健委員が面倒臭そうな顔をしてため息を吐く。生徒会? 四天王?


センイ喪失?


「よかったら教えてくれない? この学園の仕組みについて。何がトップで、どういう区分けになっているか」


「それぐらいなら俺でも説明できるな。まずこの学園には理事長がいる。この学園で数少ない大人だ。その下に、四天王がいる。この学園の運営を実質的に担っている存在だ。生徒会長、風紀委員長、部活動統括委員長、メディア統括委員長。この4人には逆らえない。それぞれの長の下には組織がある。生徒会、風紀委員、部活動、メディア関係の部活と委員会。所謂、実働部隊だ。この学園の自治をおこなっている。そして、その自治の為に47区に区分けされている。その中でも11から14区は特別区で、四天王がそれぞれ一つずつ区を治めている。14区は風紀委員長だ。さっきの松村っていう奴が四天王の誰かに巻き込まれているなら、11から14区の何処かにいるだろうな。最近はスマホで直ぐ情報拡散されるし」


「スマホか、みんな持っているんだ」


八葉さんがジェネレーションギャップを感じているのか、何処か遠い目をしている。


「取り敢えず、パーティー行こうぜ!」


「だから遠慮するって」


「もう料理も買ってきたから」


保健委員が私の手を取り外へと連れ出す。八葉さんも慌てて私たちの後を追う。


扉の外には多くの生徒が待ち構えていて、みんな拍手で迎えてくれた。


「ようこそ。要塞学園迷宮、メガロハイスクールへ」

早くジェノサイド書きたい。

早くパンゲア書きたい。

早く最終章書きたい。

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