2-10 舞台装置
今日の旧天〜ご飯編〜
やばい! ピーラーがない! 仕方ない、包丁で皮剥くか。
やばい! 砂糖がない! みりんで代用できるか?
今日の旧天〜執筆編〜
やばい! 前話の分量間違えて短くなった!
やばい! パンゲア出さないとそろそろまずい!
やばい! 不定期投稿極めているけど、いい加減投稿しないと
ブックマークありがとうございます。
『夜間の行動、及び夜間の許可なき能力使用は校則違反です』
そう音声が流れると、間髪いれずに蛍光灯から電撃が飛んできた。見えた時にはもう遅く、簡単に意識を刈り取られる。
被っていた狐面は衝撃でずり落ち、持っていたナイフは地面に散らばってしまう。まずい、ナイフは全部揃っていないと八刃の力が使えないのに。
ダメだ、体が動かない。
ビリッ
『大人の立ち入りは教職員を除き禁止されています』
蛍光灯がもう一度火花を散らす。もう一度電撃が飛んできて、一瞬意識を無理矢理覚醒させられて
* *
行く先々で私は嫌われた。強大な力を恐れるのは仕方のないこと。だけど、私が力を持ったのは敵を倒すためなのだ。
だけど、何度も何度も罵倒されて、迫害されて、時には拷問のようなこともされた。
途中で諦めようとした。
だって私は、あなたたちを助けるためにやって来たのに、私を受け入れてくれないのだから。
もう、見捨てても良いよね。
* *
「……今のは?」
* *
保健室から廊下へ飛び出して、足が反射的に止まる。廊下だ。目の前に広がるのは廊下だ。だがおかしい。
保健室のように重力がバラバラになっているのだ。突き当たりを直角に上へ曲がる廊下や、斜め上から重力が上向きで貫いている廊下。
「どうなっているんですか、この学校は。重力がバラバラですよ」
叛逆と箒を使って重力に対応しながら高速で移動する私。
と、その前を走っていく風紀委員長。速力からして何かしらの能力者であることは明らかだが、オーバーワールドの使徒の気配ではない。
「その説明は後で学校案内の時にするッ、今は人命第一だッ」
「そうですよ! 何でハ葉さんを知っていて殺されるんですか?」
「転入生として写真を見せられたから知っているッ! 俺としては反対だったがなッ!」
「何で私の顔は知らなかったんですか? 私も転入生だって言っていましたよね」
「予定では3名だったが、急に今日追加で来ると言われてな。写真は届いていなかったのだ」
何となく、あくまで推測だけど理解した。
やはり私はボツ世界で殺される予定だったのだろう。それでこの学園は別の覚醒者を倒すために、八葉さんたちを倒すための作戦だったのだろう。
だけど私が生き残った。だから私を慌てて転入生として作戦として組み込んだのだろう。私が特急特異点になったから、1番弱いうちに倒しておこうと。
この学園はオーバーワールドの舞台装置。大林さんは役者。
そして転入予定の3人というのは、昨日の3人だろう。
八葉さん、大輔、パンゲアさん。
また……また私から奪うの?
数少ない仲間を、数少ない味方を。私が唯一信頼できるパンゲアさんまで奪おうとしているの?
俺からNと『 』を、家族を奪っただけでは飽き足らず、さらに奪い取ろうとしているのか? なあ、オーバーワールド。
今作の登場キャラクターの脳内原作での職業
N→ 抑止力
ルナフ→ 見習い魔女
八葉→ 学生
アリス→市長
パンゲア→ 勇者
沖田ユイ→ 軍人
姐様→ 皇帝
ユリア→ 銀河鉄道の運転士
和也→ 剣闘士
イカリ→ 森の番人
クソ作者ちゃん→ 色々とある




