1-28 這い寄る■■■■■■■■
ブックマーク、評価ありがとうございます!
年内にはこの章を終わらせたいです。
展開に困ってダイスロールして
圧勝ルート
連携ルート
苦戦ルート
悲惨ルート
から選んだところ、ファンブル出して悲惨ルートになりました。
《悲惨ルートになるとどうなるの?》
知らないのか?
書くのは疲れるが楽しくなる。
「……」
これは何だ?
Nさんがオーバーワールドの使徒?
呪いで龍崎さんが死んだ?
Nさんは記憶喪失ではない?
私だけ現実世界に帰還する?
エーイーリはどうなった?
何が起きているの?
俺のせい?
ここは現実なのか?
頬を抓ってみるが、ただ痛いだけ。眠りから覚めることはない。
左手を凍らせてみたら冷たいだけ。
頭を殴ってもクラクラして、倒れそうになる程度。
小刀でリスカしたら赤い血が流れる。
首を絞めても息苦しい。
あらゆる結果が『ここは夢ではない』と物語っている。
じゃあここは何だ?
何処だ?
手の甲に刀を突き刺す。
痛くない。でも冷たい。あぁやっぱり夢なんだ。良かった。
ズキン
あれ?
え?
イタイ
小刀抜いたらドクドクと血が溢れてくる。血が流れるほど体温が奪われていく。出血を止めようと同じ場所に小刀を突き刺すと、激痛と引き換えに出血が少しだけ減った。
イタイ
そっか、イタイなら痛いところを切り落とせば良いじゃん。良かった、刃物の使い方教わっておいて。あ、魔力弾で吹き飛ばすのもいいかもしれませんね。
[やっと見つけた]
……誰?
[貴方の運命の相手、そう名乗っておくわ。ねえ、助けて欲しいでしょ]
お構いなく。
[遠慮しなくて良いんだよ。お師匠様が敵に操られて、仲間が殺されて、敵の襲撃を受けている。自分ではどうすれば良いか分からない。困っている。そうでしょ?]
別に、ここは夢ですから。
[……そう、ここは夢。だったらさ、何で私のような得体の知れない人が現れるの? 貴方が無意識の内に私のことを求めたからだよ。誰かの助けを借りたいって。私は貴方に呼ばれて来ただけ。運命の赤い糸でもいいよ]
……俺が呼んだ。俺が助けを求めたから貴女はやって来た。
[そう、Nに初めて出会った時の様に]
私は……。
[ふふふ、一人でやるには限界がある。2人でやるときは意見が分かれる。だから三人で]
でも、見ず知らずの人には。
[私は貴方の全てを知っているよ]
[貴方の苦痛を知っている。貴方の葛藤を知っている。貴方の憎悪を知っている。貴方の後悔を知っている。貴方の嘆きを知っている。貴方の悩みを知っている。貴方の願いを知っている。貴方の厭悪を知っている。貴方の反感を知っている。貴方の悪夢を知っている。貴方の重荷を知っている。貴方の愁傷を知っている。貴方の悲哀を知っている。貴方の恋心を知っている。貴方の憧れを知っている。貴方の悲願を知っている]
[周りは強い人達ばっかりで、それと比較してしまって]
[大好きな人が操られて]
[何故か人が死んでいて]
[つらかったね]
……。
[私は強さを求めない。よわくていい。全部、私が肩代わりしてあげるから。私が全部終わらせてあげるから]
じゃあ、この悪夢から目覚めることは出来る? 未来を取り戻すことは出来る? Nを助けることは出来る?
[勿論。さあ、私の言葉を繰り返して]
[Hello]
ハロー
[Shangri‐La World]
シャングリラワールド
[ふふふ、ようこそ私の世界へ]
【World call『■■■■■ World』】
[私が全部守ってあげるからね。圭太♡]
《因みに旧天は暴走、闇落ちが大好きな人です》
冥界にて
沖田
「ちょっと竜王! なんであいつを圭太の深層心理に入れさせたの! ひょっとしてやられた? オーバーワールドで手一杯だったのに、なんでアイツまで来るの! マズイマズイ。圭太のオリキャラの中でアイツに対抗できるオリキャラなんていないのに。勇者ちゃんはいないし、Nは外だし、魔王ちゃんは寧ろ飲み込まれちゃうし。万が一や最悪を考えていたのに、その一万倍ヤバい奴が来ちゃった。三つ巴? それ以上? 他の特急特異点の動向が理解できないし、というか全員足並みそろっていない! 報連相! このままだとバッドエンドに剛速球で一直線か、コールド負けになっちゃう。あぁどうしよう。アンダーワールドルートで復活は不可能だし、リアルワールドには嫌われているし。よりによってボツ世界で顕現したら対処できない。幸いなのは現実のルナフの近くにパンゲアがいることだけど、弱体化しているパンゲアには何もできない。こうなるんだったら、世界から離脱しなければ良かった」




