表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
想像の世界〜自分のオリキャラになりました〜  作者: 旧天
幻想異聞奇譚 第一章 末世の北極星
108/167

1-N 一方

『    』が消えたことは私にも分かった。そのダメージは私に強烈なダメージを与えた。記憶の塊を元にして作られた人格という性質上記憶の改竄は私には急所を攻撃されたと同じだと言っても良い。


この時ばかりは彼から離れていて良かったと思った。


彼の前では強い魔女でい続けたいのだから。


「っ……大丈夫ですか?」


エーイーリの問いに首を横に振る。こいつには弱いところに見せても良い。使徒である彼女の方が強いんだから弱いところを見せても別に良いだろう。


その前にエーイーリもダメージを受けた筈だ。アンダーワールドの使徒とは言え、彼女も松村君を由来にしている存在だ。恐らく私と同様に精神体、ダメージがある筈だけど。


《そっちはどうよ》


「アンダーワールドの使徒であることが幸いしました。記憶はなくしましたがダメージはありません」


《それなら良いわ》


だけど松村君のダメージは計り知れない。意識がある状態で記憶を無理矢理改竄しているのだ。麻酔なしで脳に直接攻撃されているのと同じ状態だ。


《エーイーリ、ダメなの?》


「ダメです。今の二人に貴女がいると何も成長しません。貴女は無意識に甘やかしますから。助けに行きたい気持ちは痛いほど分かります。大丈夫です。あの人のお陰で危機は遠ざかりました。貴女は貴女がやるべきことを」


そういうエーイーリは苦虫を噛み潰したような顔をしていた。


「アンダーワールドも私じゃなくて他の化け物を召喚すれば良かったのに。いくらボスの一角の叛逆の魔女とはいえ私は所詮ルナフなんですから」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ