一 エフタ大陸全体図、及び各国概要
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【ウィスタリア王国(Wistaria)】
首都:アクロリシア(Achrolithia)
大陸一民主的と言われている王国。
平原地帯に位置し、肥沃な土地を持つ恵まれた環境ゆえに、かつては周辺諸国とは緊張状態にあった。現在は女王ユーフェミアの名の下、大陸内の多くの国との間に個別に協定を結ぶことで対等な関係を築いている。
【ロンスデール教国(Lonsdale)】
首都:リングウッド(Ringwood)
教皇及び長老たちによって治められている宗教国家。規律を重んじ厳格な刑罰を持っているが、その政治形態は一部からは前時代的とも言われている。ジェレーム帝国に対して高圧的な態度を取っており、ウィスタリア王国が仲裁に入っていることにも不満を抱いている。
【トレアドール連邦(Toreador)】
首都:バタブシュカ(Batabushka)
大陸随一の海洋交易国家。様々な人種が入り混じる人種の坩堝。経済において大きなイニシアチブを持つ。国というより都市国家の集合体に近く、若き首相と各商業組合の長たちの辛腕により強い結束を保っている。
砂漠化現象と謎の病気が起きているほか、ゼニス海峡を挟んだ南側の大陸の隣国とは緊張状態にある。
明るく陽気な風土を持つが犯罪人が逃げ込む国としても有名であり、善悪より義理人情を重んじる国民が多い。
【フォーマリエ公国(Fourmarier)】
首都:リラ(Lilla)
緑豊かな王国。他国の重鎮の別荘地が多く存在する。魔術師の発祥の地とされており、大陸一の学術都市を持つ。各国に対しては中立を謳っており、自国の魔術師を兵として抱えて自衛を行なっている。近年では各国の高まる緊張状態の煽りを受け、閉鎖的な政治を行う傾向にある。
【エルツ共和国(Erz)】
首都:ゲーサイト(Goethite)
標高の高い山岳地帯に位置し、一年を通して気温が低いことが特徴。豊富な鉱物資源を有しているが、年間を通して降雪量が多い傾向にある。貧富の差が激しく、工学と科学と魔術学を組み合わせた技術の開発、および国全体の教育水準の向上が目下の課題。
軍人の立場が強く、貴族も多くが軍に関わる職務を担っている。
近年小さな内乱が起きているだけでなく、隣国のクウェンステッドとの間に緊張状態が続いている。
【クウェンステッド王国(Quensted)】
首都:ウィザーライト(Witherlite)
土地が少なく海を挟んだ隣国の脅威に晒されている国。エルツの軍事技術を狙っており、近年の内乱の裏で手を引いているという噂がある。数年前に王が突然亡くなって以来政治が安定しておらず、数人の王位継承者と宰相、そして王妃が絡んだ泥沼の継承権争いが起きている。
【ジェレーム帝国(Jereme)】
首都:ヴォル・ド・ニュイ(Vol de nuit)】
周辺諸国とは異なる宗教によって成り立っている国。近年ナキリに対して強圧的な外交を行っており、周辺諸国から警戒されている。また、その宗教観の違いによりロンスデール教国とは特に緊張状態にある。
【ナキリ皇国(Nakiri/百鬼)】
首都:サイミヤ(Saimiya/斎宮)
表を天皇が、裏を斎君が統べる、特異な政治形態を持つ国。近年は国内の意見が大きく二つに割れ、内乱の兆しを見せているという。
【サマル群島(The Samars Archipelago)】
ウィスタリア及びナキリと同盟関係にある地域。文化形態はウィスタリアとナキリを混ぜたような特異なものであり、少数民族が暮らしている海上国家。
【ヤクチェ島(Yaxche Island)】
多くの古代遺跡を持つカルデラの島。現在はウィスタリアが中心となって調査を進めている。