一話 夢を見るんだ(その2)
ーどんな事にでも始まりは存在しているー
ーどんな事にでも終わりは存在しているー
ー君の始まりはいつでー
ー君の終わりはいつなんだろうー
俺の通っているここは、魔装人材教育機関アールヴァンが管理している小中高がエスカレーター式で上がる大型の学園《第4魔装学園》と呼ばれている、正式な名前になるともっと長いらしいけど俺は覚えていない。
実際に正式な名前なんて覚えてる生徒はほとんど居ないであろう。
小中での生徒数は約1000人、高等部で800人前後の大型学園なだけあって昼休みになるとかなりの賑わいを見せてくれる、流石に高等部二年目になるとこの環境に物珍しさは無くなるのだが、新規入学して来た一年生などはそうとう珍しい光景になっているだろう。
なんせ魔装許可区画になると模擬戦を始める輩や、魔装実験で爆発してたりするからな、高等部は。
小中に関してはそもそも《魔装行使勉強学》通称魔学、の時にしか魔装の使用を許可されてないから、この環境に来たらさぞや楽しい事だろう。
そして、違反をして先生方に怒られる、これもよくあるんだよな。
俺にも経験があったからな…昔話は長くなるのでやめておこうか。
「んで、アキは今日ちゃんとお弁当作ってきたの?」
「いや、俺が作らなくてもアイツが作って来てくれてるだろ?」
「んもぉ…アキはいつもそうやって頼ってるんだから…」
「いいんじゃねーか?アキトは料理できるけどめんどくさがるからな」
おぅおぅ、人にいきなりそういうレッテルを貼るんじゃ無いぞ時臣
「ってもよ、アイツが作ってくれてるってわかってて自分で作るのもなんかおかしいだろ?」
「そういう時に限って作ってなかったりなー」
そしたら昼飯が無くなるだけだ、うん、問題はあったな。
「さて、お待たせしてる姫は何をしているかな」
屋上の扉を開こうと、ドアノブに手を触れた瞬間
【…ぇ……けて…わた…を…さ…して】
「え…?」
頭の中に何かが聞こえた。
少女の声?なんだ?何かの魔装の影響か?
辺りを見回しても魔装の反応はない。
「アキ?どうしたの?」
「アキト、どうした?」
「え、いや、立華、今なんか言ったか?」
「え?何も言ってないけど…どうしたの?」
気のせいなのか?ボソボソとしか聞き取れなかったが気のせいなのかもしてない。
もしくは少し離れた場所の魔装の影響だろう。
「いや、気のせいみたいだ、さてさて行くか」
そうして、少しだけ胸のモヤモヤを抱えながら俺は屋上の扉を開くのであった。
やっぱり読んでくださる人への適性文字数などがまだわかりませんね…
見やすさや、読みやすさなどをもっと勉強していきたいですね。
後は文章力がこれで大丈夫かな?とか思ってます(苦笑)