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白虎将軍とうさぎ令嬢  作者: 犬飼 蘭
21/23

第21話 告白(白虎side)


うさきに想いを伝えるべく、うさぎの元へ急ぐ。


馬を走らせ、フルール家に着くと、庭にうさぎがいた。

うさぎは花を見ながら、悲しそうな顔をしている。

そんな顔でなく、笑顔が見たい。


馬の足音で気が付いたのか、うさぎがこちらを向く。

俺を見て、花のような笑顔になったかと思えば、悲しそうな顔になる。


(俺を見て、笑顔になったのか?それとも、偶然笑顔になったのか?)


馬から降り、うさぎに近づく。


「こんにちは。フルール嬢。」

「ごきげんよう。アムール様。今日はどうされたのですか?」


(ここまで来たのだ。はっきり伝えよう。うさぎが好きだと。)


「今日は貴女に伝えたいことがあって来ました。俺は…貴女に惹かれています。貴女を傍で守りたい。俺は、プリーシュ・フルール、貴女を愛しています。」

「まぁ……。……私も…アムール様が好き…です…。」


俺の告白に瞳を大きくし、頬を赤く染めながら、答えてくれた。

うさぎも俺が好きだと言ってくれた。


ーーギュッ…


嬉しさのあまり、うさぎを抱きしめてしまった。


「あ……あの……アムール様…?」


うさぎが俺の腕の中で困惑した声をあげる。


「愛しいうさぎ。もう少しだけ、このままで……」


耳元で囁くと、うさぎは遠慮がちに俺の背中に腕をまわしてきた。


そのままでいたかったが、ずっと抱き合っているわけにもいかず離れる。


「…フルール伯爵はいるか?」

「お父様?いますけど……」

「会って話がしたいのだが……」

「わかりました。では、こちらへ…」


うさぎの後について歩き、応接室に行く。

応接室に着き、暫く待っていると、うさぎと伯爵が入ってきた。


「突然の訪問、失礼します。」

「構わんよ。それで、話とは?」

「率直に言わせて頂きます。俺とフルール嬢の結婚を認めて頂きたいのです。」

「結婚…?」

「はい。俺はフルール嬢を愛しています。結婚相手はフルール嬢しか考えられないのです。」

「そうか…アムール殿には二回もプリーシュを助けてもらっている。結婚してからも、プリーシュを守ってくれると思う。が、プリーシュの気持ちはどうだ?私はプリーシュの幸せを願っている。」

「あの……お父様?私が二回もアムール様に助けてられたというのは……?」

「あぁ、そうだよ。お前が幼い頃、湖でお前を助けてくれた青年がアムール殿だ。」

「そうなんですの?私は二回もアムール様に助けられていたのね…。」

「それで、お前の気持ちは?」

「私は……私も…結婚するのなら、アムール様がいい。」

「そうか…。お前が望むのなら、いいだろう。アムール殿、プリーシュを娘を頼みます。」

「はい。この俺の命に代えても守ります。」

 

フルール伯爵からの許可も得て、俺はうさぎと結婚する。

この、血に塗れた手で愛しいうさぎを守れるのなら、何だってしよう。




読んで下さりありがとうございます<(_ _)>


「白虎将軍とうさぎ令嬢」てすが、次話の第22話で完結となります。


あともう1話だけお付き合い下さい<(_ _)>


最終話の第22話は5月10日(火)10時頃投稿する予定です(・∀・)


            犬飼 蘭

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