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白虎将軍とうさぎ令嬢  作者: 犬飼 蘭
14/23

第14話 (白虎side)


早く冷やしたくて、一番近い騎士団の訓練場に行く。

うさぎを訓練場に連れて行くことに抵抗があったが、早く冷やしたい。


うさぎを部屋に連れて行く前に、訓練場にいた騎士に指示を出す。

王子の護衛である俺がここにいては、王子の護衛ができない。

王子の護衛を頼み、部屋に水の入った桶を持ってくるように指示を出す。


井戸にうさぎを連れて行っても良いが、人前でうさぎの肌を曝すことになってしまう。


部屋に着き、運ばれてきた水とタオルを渡す。

令嬢に男物の服を着せるのは気が引けるが、ドレスを脱がなくては熱いままだ。


(うさぎの白い肌に痕が残ったらどうしてくれる…)


うさぎを部屋に残し、部屋を出る。


王子は明らかにうさぎを気に入っている。と、なると、他の令嬢はうさぎに良い顔をしないだろう。

それこそ、今回のように何かしてくるだろう。


守ってやりたいが…うさぎだけに騎士をつけるわけにもいかない…。

王子は…失礼だが、頼りがいがない……。


ならば……見回りを強化し、令嬢たちの近くも見回ることにする…。



そう部下に指示を出し、一息ついていると、部屋のドアからうさぎが出てきた。


(…かわいい!)


うさぎは俺の服を着ていた。

俺とうさぎでは体格差が大きく、ぶかぶかになってしまっている。

大きい裾や袖を折ってはいるが、それでも大きいく、うさぎが小さいことがわかる。


うさぎが可愛いすぎて、にやける口元を抑えることができない。


そのまま、うさぎをうさぎの部屋に帰すために歩いていると、ギョッとした顔で騎士たちに見られてしまった。


(そんなに似合わないか?)




読んで下さりありがとうございます<(_ _)>


うさぎの彼シャツ姿!

見てみたいですね……


第15話は5月4日10時頃投稿予定です♪


            犬飼 蘭

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