夢の続きを
振り返った君は、泣いてた。
そんな、夢をみた。
目が覚めて、のそのそと体を起こし、ぼんやりと考えたのはそんなこと。
君が、泣いてた。
覚えてるのはそれだけ。
……なんで泣いていたのだろう。
そんな事を考えて、やめた。
考えたって、俺には到底分からないから。
きっと俺は、一生君のことを考えたって、……分からないよ。
今日は、日曜日だ。
仕事は休み。
だから、何をしたっていい。
そんな自由に虚無感を覚えながら、俺は、もう一度寝なおそうとした。
夢の続きを見たいと、思った。
人が泣いてる夢をみて、その続きを見たいなんて、変かもしれない。
泣いていても、君と会えるなら、それでいいと思った。
そういえば、あと一か月で、君の命日だ。
ご拝読ありがとうございました……!