婚約破棄を愚痴った結果
「すまないオフィリエ、婚約を破棄させてくれないか」
そんな、大衆小説で使われていそうなセリフがまさか自分に、なんて思ってもいませんでした。
婚約を解消、ならいざ知らず破棄、と言われて私はすぐに理解が追い付きませんでした。
だってまるで破棄、だなんて私に瑕疵があるみたいではありませんか。
けれど私に心当たりはありません。
むしろそんな事を言う彼の方こそが有責になるのではないのかしら。
そう、思っていたのです。
けれどそうはなりませんでした。
なんと彼は金に物を言わせ私の両親を脅し、私こそが有責であると強引にしてしまったのです!
彼以外の男性と近しい距離にいただとかの事実無根な噂を社交界に振りまかれ、社交界で私の悪い噂が流れ、否定しても決定的な無実の証拠がありません。
やった証拠よりもやっていない証拠を出す方が難しいとはいえ、何もしていない私に瑕疵がつけられた挙句、その噂こそが真実、みたいになって。
両親だって脅しに屈するつもりはなかったのだけれど、悲しいかな、家柄といい財力といい、あちらの家の方が上で。
我が家のような弱小貴族が真っ向から立ち向かうのは、とても難しかったのです。
彼は一人で私の悪評を流したわけではありませんでした。
彼の友人たちを上手く使い、彼の友人たちはそれが嘘だと知らないまま、無自覚の共犯者となってしまったのです。
一人だけが噂を振りまいているのなら簡単に信じられる事もないかもしれないけれど、複数が同じように話せば誰かしら信じる者が出てもおかしくはありません。
元々この婚約は、かつて私の祖父と彼の祖父が若かりし頃にした約束の結果らしかったのですが。
私は彼に悪い印象は持っていませんでしたし、彼も同じようではありました。
だからこの婚約に最初から不服であっただとか、そういう事はなかったはずなのです。
けれども。
彼に何らかの心境の変化があったのでしょう。
解消、となると彼の家の祖父はまだ存命なので、解消の話をした時点で反対されるのが目に見えていた、というのもあるのかもしれません。
でも、だからといってこちらに瑕疵があってこのまま婚約させるわけにはいかない、とするような方法もどうかと思うのです。だってそれって、こちらの家だけが一方的に泥をかぶるわけですもの。
けれども彼は、実に速やかに周囲にこちらにこそ非があるかのように仕組んでいました。
私に婚約破棄を突き付けた時には既に、きっと手遅れだったのだと思います。
いくら昔の約束があるからとて、瑕疵のある女を妻にしろ、とは流石に彼の祖父も言わないだろうと見越した上でこの方法をとったのだとしたら。
彼がその方法を考えて、実行した時点で私に逆転の目はなかったのです。
今から自分の噂を訂正して回ったところで、それがどれだけ本当の事でも必死に悪評を誤魔化そうとしている風にしか見られないだろうし、仮に上手く自分の悪評が消えたところで。
完全にそれが消えるとは思っておりません。
彼に想いを寄せる方はそれなりにおりました。
だからこそ、彼の家柄と釣り合わない我が家よりは自分の家こそが相応しい、と思う方もおりました。
身の程を知れ、と言われた事も一度や二度ではありません。
彼が私の悪評をそっと流した時に、そういった方々も私を陥れるために自主的に参加した可能性はとても高かった。噂に尾びれや背びれは付き物とはいえ、噂の広がり方があまりにも早すぎたのです。
結果として、我が家は悪評の高い家として噂されるようになってしまいました。
やってもいない犯罪の容疑までかけられて、そこはどうにか無実であるとなったけれど。
一度出てしまった悪評が完全に消えるはずもなく、この国に居づらくなってしまった私たちは、逃げるように国を出るしかなかったのです。
同じ派閥に所属していた他家の方々も、守るより切り捨てた方が楽、と考えたからでしょうか。私たちの味方は驚く程少なかったものですから。
そうして他国へ渡った私たちは、苦労をしながらもどうにか日々を生きていたのです。
私たちがやってきたこの国では、私たちは貴族ですらなくただの平民ですので。
領地もなかった弱小貴族である我が家では使用人の数もほとんどいなかったから、お父様やお母様も自分でできる事はやれる範囲でやる、が当たり前だったので、平民になっても思っていた以上に苦労はなかったけれど、それでもやはり慣れない生活は大変で。
私も毎日くたくたになりながら、毎日朝から晩まで働いていました。
ちなみに食堂の給仕です。
最初の頃は失敗もたくさんしてしまって、迷惑もかけてしまったけれど。
それでもここ最近はどうにかなってきたのではないかな、と思えるようになりました。一人前とは言えないけれど、それでも半人前からちょっとだけ一人前に近づきつつあるのではないかしら。
そう、思っていたのですけれど。
ある日新聞で他国のニュースが書かれたものを見て、私は思わず動揺してしまいました。
なんとかつて私たちが暮らしていた国の事が書かれていたのです。
とある貴族の結婚。
その貴族は、かつての私の婚約者だった人でした。
彼を騙していた悪女を追い出し、その後彼を献身的に助けてくれた令嬢と結婚。
どこか娯楽小説にありがちな展開。
美談として語られるそれを見て、私はあの国での私の立場がとことんまで地に落ちた事を知ってしまったのです。
悪女って。
あんまりではありませんか!?
騙してなんていなかったのに!
けれど同時に、私は真相に気付いてしまいました。
つまりこれって……その結婚相手の彼女と彼はずっと前から繋がっていたという事ではありませんか。
献身的に助けていた、というのは悪女に悩まされていた頃からの話とされています。
それが真実かどうかはさておき、この話だと私が悪女になっていて、その頃から彼女が影に日向に手を貸していたというのなら。
さも美談のように語っていても、それは浮気だったのでは!?
つまり、つまり、ですよ?
彼は彼女と結婚したいがために、私との婚約を無かった事にしたかった。
けれどもそれは彼の祖父がきっと許さないと思ったからこそ、私に瑕疵が必要だった。
上手く噂を流し私の評判を落とし、そうして私たち一家が国を出ていったあと、彼はきっと予め用意していたシナリオ通りに彼女と婚約を結んだのでしょう。
そのために、私たちがどれだけ苦労しているかなんてきっと彼の中ではどうでもいい事だった。
彼は己の望んだ未来を得るために実に上手く事を運んでみせた。
私は彼のそんな目論見に気付きもせずに、対応すら後手に回るどころかなすすべもないままだった。
上手く立ち回る事すらできなかった私が悪かったのでしょう。
けれども、だから仕方ない、で済ませられるわけがありませんでした。
けれどもだからといって、今からあの国に戻って彼に浮気者! と言ってやったところで負け惜しみにしか思われないでしょうし、ましてや今の私はあの国を出たのでただの平民。あの国に戻ってももう貴族ですらないのだから、そんな事をすれば今度は確実に始末されてしまうでしょう。
悔しい。
悔しい!
悔しい!!
彼にしてやられたというのもそうですが、仮に時間を遡って過去に戻れたところでどこからやり直せば彼を完膚なきまでにこてんぱんにできるかもわからないという自分の不甲斐なさがとても悔しい!!
しかも彼の結婚相手の方の家柄が彼ととてもぴったり釣り合っているというのも、余計に悔しい原因でした。
かつて私に立場を弁えてはいかが? なんて言ってきた中の一人。
もしかしてあの時から既に彼と……?
そんな風に考えると、もう心の中がぐちゃぐちゃです。己の不甲斐なさと怒りとで。
そんなだったので、その日の私の仕事振りは良いとは決して言えませんでした。
笑顔を心がけていてもふとした瞬間表情が崩れてしまったり、オーダーミスはしなかったけれど、それでも運ぶときに間違えかけたり。
最初の頃にやらかしていた、食器を割るという失態も久々にやってしまいました。
職場の皆さんは親切で、そんな失敗をしてしまった私を責めるでもなくむしろ体調が悪いのかと心配までされてしまって。
それが余計に申し訳なくて。
どうにか気持ちを切り替えようとしても、それが中々上手くできない己の未熟さにただただ打ちのめされるばかりでした。
「お疲れ。どしたん今日」
それでもどうにか仕事が終わって、後片付けをしていた時でした。
この食堂で長年働いている、という私にとって先輩的立場の人に声をかけられました。
古株、と言うわりに見た目の年齢は私とそこまで変わらないように見えるけれど、この食堂ができたころからずっといるとの事なので、下手をすれば私の親よりも年上の人。
「あ、すみません。今日はちょっと……何があったっていうわけでもないんです。ただ私の心の問題なだけで」
「ふぅん? それ話していいやつ? 聞いていいなら聞かせてよ」
「え、でも」
「折角だから、掃除終わったら賄い食べてくだろ? その時にでもいいからさ」
少しばかり強引だな、と思ったものの、ここの賄いは美味しいので食べないと言う選択肢はありませんでした。
賄いは残った食材で作られるので、場合によっては少量しか出ない時もあるけれど。
今日はお祭りがあったのもあってここも大盛況で、事前に食材も大量に用意していたから今日の賄いはいつもよりも豪華でした。
「で? 朝からずっと浮かない顔だったけど。身内に不幸があったってわけでもないんだろ?
オフィリエこの国に来てまだそんな経過してないし、知らないうちに法律に違反してたとか?
それならまぁ、どうにか口利きはできるしある程度の事は教えられるけど」
「いえ、違います。この国の法律は把握しておりますから。大丈夫ですよ。そうじゃないんです。ただ……」
「ただ?」
言葉を濁しても先を促してくる先輩に、私は結局つっかえながらも事の次第を話す事になってしまいました。
恥をさらすみたいでなんだかとても居た堪れなかったのだけれど……
「は? それ普通に男がクソなだけだろ」
「そう、ですか……?」
「祖父同士の約束だからって、事前に祖父に話をするでもなくオフィリエを貶める形で強引に婚約を破棄させて、挙句一家が国にいられなくなるように追い込むとか、仮に相手に正当性があってもやり方が悪すぎる。
断言しよう、そいつはクソだ」
先輩は私の元婚約者の事を見たことがないから、きっとそうすぐに断言できるのです。
彼に憧れる女性は大勢いました。友人だって多かったし、同性も異性も実に多くの人が彼に惹きつけられていたのです。
対する私は彼の隣に立つには地味で、だからこそ他の方々にも嫌味だって言われていて。
私にもお友達はいました。いましたけれど、私の悪い噂が流れて友人たちは……
「お前はなんにも悪くないよ」
ぼろっ、と。
「あ」
気付いたら私の目からは大粒の涙が溢れていました。
「いくら見た目が良くてもそいつの中身はクソだ。ダメダメな奴だ。そいつが結婚した相手ってのが仮にお前との婚約がなくなった後から付き合ったんだとしても、流した美談とやらでそれ以前から付き合ってたって事にしてる時点でそんなもん美談の皮をかぶった醜聞でしかねぇよ。
お前は悪くない。それでも無理矢理悪いところを言うのなら……相手が悪かった。それだけだろ」
ほら、これもやるから食えよ。
そんな風に言って先輩は賄いで作られた品の一つを私に押しやりました。
「美味いもん食ってとりあえずそんなクソの事はとっとと忘れてしまえ」
「流石にすぐに気持ちの切り替えはできそうにないです……」
先輩の心遣いはありがたくはあるけれど。
サクッと心の整理がつけられるほど私は割り切れていませんでした。
けれども先輩が慰めてくれているのは充分に理解できたので、私はぼろぼろと涙を零しながらも、どうにか笑おうとして――
やっぱり引きつった変な顔で笑う事しかできませんでした。
その後の事です。
ある日号外! なんて言葉と共に売り出された新聞には、元婚約者の家が崩壊したという事が書かれていました。
一体何事かと思えば、なんでも彼のお屋敷に大岩が降り注いだとの事です。
隕石、と言えばいいでしょうか。
彼の屋敷がある場所には、周囲に山があるわけでもないのでそもそも土砂崩れなどで岩が転がってきただとか、そんな事があるはずがないのです。
けれども空から確かに大きな岩が降り注いだのだと。
当時その状況を見ていたであろう人々は語ったようです。
屋敷は大破。当主となっていた彼とその妻は岩に潰され死亡。
使用人たちにも犠牲が出たようではありますが、助かった人もいたようです。
ですが、救助に向かった人々が彼の屋敷で実に様々な不正の証拠というものを発見してしまい。
当主死亡後、他の者を当主にして家を続けさせるわけにもいかず彼の家は取り潰される事となったようです。
その後どうやら追い出した悪女も実は……と私の噂もデマであるとなったようではあるけれど。
正直今更ですし、私や家の名誉が回復したところでとても手遅れです。なのでそこに関してはもうどうでもよいのですけれど。
ただ、まるでその岩が。
まるで神の怒りのようではないか、裁きが下ったのではないか、と人々の間で言われているのだとか。
本当に神様なんているのかしら?
けれども岩が降ってくるなんて、誰かがわざとやれるようなものでもないし。
本当に?
神様が見ていたのかしら?
考えたところで答えがでるものではないのだから、私としては今後もきっとこの疑問を抱えながら生きていくのでしょう。
私の事を陥れて幸せを掴んだはずの彼の最期が随分と呆気ないものだった、という事に思う部分がなくはないけれど。
今の私に何ができるわけでもありませんからね。私は私で生きていくだけです。
――かつて魔法というものは一部の特権階級が用いる力であった。
力を持たぬ者の数の方が増えていくにつれ、魔法使いは恐れられ、やがてその中で最も力を持つ魔法使いを魔王だと人々は言った。
確かに原初の頃の魔法使いであるのなら、魔王と呼ばれるのも納得の力を持ってはいたけれど。
人々が魔法使いを恐れ排斥しようとした時、そこまで強大な力を持つ魔法使いはいなかった。
だからこそあっさりと多くの魔法使いは殺されたのだが。
そんな中、先祖返りかと思われる程の力を持って生まれてしまった魔法使いがいた。
魔王の再来。
そんな風に呼ばれたのも遥か昔の事である。
彼は他の人間たちに与した魔法使いの力を借りて、封印されてしまったのである。
倒そうとすれば確実にお互いに甚大な被害が出るのが明白だった。生け捕りは不可能だった。人々にとっての被害を最小限で済ませるためには封印がやっとだった。
ところがそんな魔王と言われていた魔法使いの封印が、少し前に解けた。
そもそも倒せないから封印するという選択になったわけで。
倒せない相手を無理に留めておくのだから、封印がどれだけ頑丈であったとしても永遠に続くはずもなく。
いずれ綻びは生じるものだ。
そしてその結果が、ある日突然魔王と呼ばれた彼の解放へと繋がった。
自分を封印した連中に対して思う部分はあるけれど、ちょっと調べたらあれから何百年も経過しているとなれば。
実質裏切り者の連中もとっくに死んでるし、子孫がいたところで自分にとっては見知らぬ他人だ。
であれば。
これからは馬鹿みたいに強大な力を持っていると知られず生活していけば、悠々自適に暮らせるのではないか。
多少の事は魔法で誤魔化せばなんとかなりそうだし、と彼は考えていくつもの大陸を移動した。
折角なら生活しやすいところに腰を落ち着けようと思ったのだ。
そして流れ流れてとある町の食堂で働くようになって。
古株と呼ばれるようになった頃に、新入りがきた。
彼女は最初、驚くくらい失敗続きだったが最近になってようやくマシだと思えるようになって。
真面目な働きぶりに少しばかり好感を持っていたのだ。
看板娘と呼ばれるようにもなっていて、この食堂にとっても欠かせない人物になりつつあった。
妹分みたいで、可愛がっていた娘。
けれどある日、入ってきた当初程ではないが失敗を連発させかけていて。
何かあった、と察するには充分だった。
聞けば、不誠実な婚約者に陥れられ婚約破棄を突き付けられた挙句、ばらまかれた悪評のせいで国にいられずこうしてここまでやって来て。
そしてかつての婚約者が別の女と結婚し、その結婚は悪女を追い出した後の美談として国で語られているのだと言われて。
その悪女、が目の前の彼女であると言われてもどうにもピンとこなかった。
これが悪女ならそりゃ自分が魔王と言われても仕方ないかな、と思える程に悪女という言葉から彼女は程遠い存在だったので。
そんな話を聞いて。
会った事もない彼女の元婚約者に怒りがわいた。
祖父同士で交わした約束。
それをどうにかしたいがためにやらかしたとはいえ、まず最初に祖父を説得するべきではなかったのか。オフィリエの祖父はとっくに亡くなっているのだから、婚約者の祖父だけを説得すればどうにでもなったはずだ。
たった一人の説得もできずに、婚約者一家を国から追い出すような事をするその男がのうのうと彼女を悪者にして幸せに暮らすなんて、自分よりもやってる事が邪悪である。
だというのに彼は魔王と呼ばれるでもなく、むしろ真実の愛だのなんだのと新聞で語られて持て囃されている。
そいつがオフィリエを追い出したから自分はこうして彼女と出会えたけれど、それはそれこれはこれ。
なんで自分よりあくどい事してるのに輝かしい人生歩んでんだよという、逆恨みというか私怨というか、まぁとにかくそいつが気に食わない。
自分が目をかけてる職場の仲間の心を悲しませているのも気に食わない。
看板娘から笑顔が消えたら自分以外の客だって悲しむんだぞ。
そんな気持ちで、彼はフットワークも軽くサクッと魔法でオフィリエが以前暮らしていた国へ行き、ちょっとそいつの家に潜入して色々な悪事の証拠をかき集め、見つかりやすそうな場所に移動させた上でそいつの屋敷に魔法で隕石を降らせた。
一応悪事に加担してそうにない使用人には密かに護りの魔法をかけておいたので、死んだのは悪事に加担した連中である。オフィリエの元婚約者とその妻は隕石が落ちてきた中心部から外れていたが、それでもしっかりと潰されて死んだ。
悪事の証拠も魔法で守っておいたので、兵士がやってくればすぐにでも発見されるだろう。
本物の隕石が降ってきたならそもそも被害が屋敷だけに留まらないのだが、既に魔法に詳しくもない人ばかりであるこの国では、それが魔法によるものだとも気付いていない様子で。
それどころか、後から発見された悪事の証拠にあれは神の裁きである、なんて言われるようになって。
美談にまで仕上げた結婚も、全てが醜聞と化したのである。
「ざまみろ」
思わずそんな風に呟いたって、なんの罪悪感もわかなかった。
穏便に話し合いで婚約を解消していれば、自分みたいなのに目をつけられずに済んだのに。
そう思いながら、彼は何事もなかったかのように魔法でサクッと自宅へ帰ったのである。
その後、当然この出来事が新聞に載せられてオフィリエが知る事となって。
どこかスッキリした様子の彼女に、自分も満足げに笑ったのである。
次回短編予告
メリッサには双子の姉がいる。名をアリッサ。
双子ではあるけれど、メリッサは彼女の事が嫌いだった。
そんな双子の姉が、王子様に嫁ぐ事になったのだけれど――
次回 嫌いな姉が王子様に嫁ぎまして
以前短編におさめきれなかった 大事なもの 情報収集と警告 に近い感じのお話です。




