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花びらの階段

作者: 檸檬

今日の川辺の階段はね


桜の花びらが沢山散っていて


なんだかね、


そこに座っているだけで


きみがふわりと笑っているような気がした


花びらの階段


そこに座っているだけで


きみの潤んだ真っ赤な目を見た気がしたんだ


花びらの階段


そこに座っているだけで


きみの優しさに触れた気持になるんだ


花びらの階段


そこに座っているだけで


きみの痛みに触れた気持になるんだ


柔らかな花びらの風を吸って


散りゆく時をうたった


手のひらの花びらは


すぐに飛び去ってしまう時の化身みたいね


一段一段散りばめられた


花びらの階段


そこに座って見ている川に


小舟のように花びらは流されいくだけ


今日は西の海から東の海へ流れている


少し驚いたのは


時々魚が跳ねるのをよくみられるということ


空をみたいと抗い跳ねるそのヒレの

一瞬の躍動を忘れない


振り返ると葉桜の青さが空に刺さるくらいに

光っていた


花びらの階段 踏み外さないように


大切に登りたいだけ


病めるときも貧しいときも


変わらぬ愛を信じたいだけ


空の青さにこの身の不確かさを


ただ青く洗われたいだけ















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