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03


 テントに戻る前に、まずは情報収集。


 このテント村はバーリスク組という任侠集団が管理しており、


 冒険者が起こす揉め事は情け容赦無く実力行使で解決、という、


 とっても頼もしい組員、もとい監視員さんたちが常駐してくれております。



 相談相手は、監視員のルスイさん。


 竜人と狼系獣人のハーフで、


 コワモテ系イケメンマッチョな魔族さん。



 えーと、この場合の魔族というのは、


 いわゆる悪魔っぽい魔族(純魔族と呼ばれているそうです)だけでなく、


 ハーフとかの種族特定が難しい異種族も全部ひっくるめて魔族と呼ぶのだとか。



 まあ、ルスイさんクラスのイケメンさんだと、


 種族がどうとか関係無しにモッテモテでしょうけどね。



 おっと、脱線禁止。




 テント村の揉め事対応とかいろいろとお手伝いしてるうちに懇意になったのが、


 とっても頼りになる生真面目監視員ルスイさん。



 見た目や雰囲気はコワモテ堅物マッチョ闘士そのものですが、


 穏やかな心と熱い義侠心を併せ持った、


 物静かで優しいお兄さんなのです。



 普段は仕事柄ナメられないように振る舞っているそうで、


 あまり表立って親しい関係だと誇示しないっていう約束のもとで、


 こうして情報収集に協力してくれているわけです。



 で、ルスイさんが提案してくれたプチストーカー対策が……




 ---




「バッジ、ですね」



 はい、良くお似合いですよ、リルシェさん。


 そのバッジは、ダンジョンサポーター認定バッジです。



 バーリスク組と協力関係の冒険者に配布される証明証的なアイテムで、


 組公認の何でも屋お手伝いさんの証し、みたいなものだそうですよ。



「ダンジョンサポーターの任命権って、本来は冒険者ギルドの管轄では?」

「エルサニア周辺ではそういう制度でしたよ」



 任命権は冒険者ギルドがバーリスク組に委託しているそうです。


 国からの認可の関係で出張所規模の活動しか出来ないギルド側としては、


 ちゃんとコレイカの治安維持してくれるなら、


 バーリスク組でも冒険者個人でも大助かりって感じなんでしょうね。



 以前はバーリスクの名を騙って悪さする冒険者が多かったそうで、


 このバッジがニセモノ対策でもあるのだとか。


 そして、バッジを悪用するような不埒な冒険者の末路は……



「きっとスマキでドボン、ですねっ」



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