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アレンは性格が悪い2~ボス戦

「「リック!」」イリーナとウスリアの声が聞こえた、そちらを向こうとしたら生臭い匂いにむせ返り動くことが出来ず咳を繰り返した。

「ははは、品行方正でお偉いリック様よう、俺様は体調が悪いからそこの雑魚ボス倒しといてくれや!終わったら開くからその時にテメェのタグとマジックバックだけ回収してやるよ!」

涙で見えにくい視界のなかでアレンが愉快そうにしゃべっていた。

「リック!今行く!アレン覚えておけよ!」イリーナとウスリアが走り寄ろうとしてくれた、だがアレンが腕を振り回し二人を弾き飛ばしてしまった。

「うえ~~~、吐きそうなんだから動かさせるよ!てめーらはそこで待ってろ!たく雑用のくせに女どもと仲良くしやがって前々からムカついてたんだよ、このパーティーの男は俺様だけでいいんだ

なのに女どもは反抗しかしやがらねぇ、顔で選ぶんじゃなかったよくそう!」

うわ・・・ひくわ~~~それがアレンの本音だったのか、うわ~~尻もちついてるイリーナとウスリアの目がゴミを見る目つきだよ、そりゃそうだよね、今のはさ・・・

でもその近くであくびしてるエリン様にも引くわ~~~

などと考えているうちにボス部屋の扉を閉められてしまった、ボスを倒すまでもう扉は開かない。

早速ボスが飛びかかってきた、僕は急いで立ち上がり何も無い処から引退した冒険者からもらった最安の鉄の剣を取り出した、

人目がないなら鞄を使ってマジックバックのふりをしなくていいからね、僕はあるユニークスキルのおかげで必要だと思えるスキルを入手することができる

強い思いであればあるほどそれは強いスキルとして取得することが出来る、僕は少しだけ腰を落としキングゴブリンの出方を伺った、

キングゴブリンも何かを考えているようでゆらゆらと体を揺らしながら僕から目を離さない、時間がかかるのは嫌だな、仕方ないから前に出てきてもらおう、そっちは暗いから嫌なんだ、臭いしさ!


僕は右足にわざと重心をかけた、キングゴブリンの目には踏み込みに見えたのであろう、左に動き突進してきた、ありがとう思ったように動いてくれて、僕は空間魔法で作ったブロックを残し

右へ2歩進んでからジャンプした、キングゴブリンは何も無い処にパンチをしてしまい、砕けぬ何かを殴ってしまった為驚きと痛みでフリーズしたようだ、

その瞬間さえあればいい、ブロックの上で再度踏み込みをし(僕にはブロックが薄っすら見えている)頭へと剣をめり込ませた、僕が持っている剣は手入れがされていない、

手入れにもお金がかかるから手入れが出来なかったというのが本音だ、でも鉄なんだ、切るとは思わず殴ればいいっと思い叩きつけてみた、見事に頭蓋骨を砕きキングゴブリンは

自分が死んだどうかもわからないまま即死した。


キングゴブリンの死体はダンジョンらしく少しの煙だけを残して消えた、その後に残っていたのはやや大きめの魔石とインゴットだった、これはゴブリンインゴットと呼ばれ剣や槍、ハンマーはダメなのに

ナックルを作ると強打・ノックバックのスキルが付く不思議なインゴットだった、現にイリーナも強い敵の時はこのインゴットで作ったナックルを装備する、

どう作ったのかわからないけどイリーナのナックルにはもう1個スキルが付いていて速度+150だ、何か混ざってるのかな?


それらを拾っていると後方の扉が開いた

「さーて、どこに死体が・・・・んだよ、なんで生きてやがるんだよ、つまんねーなぁーーー」

残念そうにアレンが溜息をつく、さすがにもう嫌だ、仕事でもないのにボス部屋に放り込まれ、仕事じゃないのにボスを倒して

死んでないとガッカリされて、僕ってなんなの?ヘラヘラと笑って都合よく使われて娯楽で死ねと?

僕は・・・・・

「リック!無事でよかった!すまなかった、君を助けることが・・・???ボスは君が・・・?」

イリーナが勢いよく謝ってくれようとしたが疑問に思ったようだ、そりゃそうだ、今まで戦闘力皆無とされてた雑用がボス部屋でピンピンしてるんだから。

「リック、君は本当は強い」

めったに文章でしゃべらないウスリアがしゃべったのでメンバー全員固まってしまった、いつぶりだろう?文章を聞いたの、

怒っていたはずなのに驚きの方が強くなっちゃったよ!



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