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徒然とはいかない喫茶いしかわの日常  作者: 多部 好香


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517 あなたのタイプ

 今回はめっちゃ短いです。

 和樹さんが喫茶いしかわの同僚になってわりとすぐの頃に交わされた世間話。と、その後。



「和樹さんって、どういう女性がタイプなんですか?」

「え?」

「好きな女性のタイプですよ! タ・イ・プ! やっぱりハリウッド女優みたいなナイスバディの美人さんですか? それともキュンキュンしちゃう可愛いアイドルさんですか?」

「どちらもあり得ません(即答)」

「えー!?」

「なんで残念そうなんですか」

「だって、とっても美人さんならしっくりきてお似合いなのに……」

「僕、顔で女性は選ばないので」

「そう……なんですか?」

「ええ。まぁ敢えて言うなら……」

「はいっ? 敢えて言うなら?(キラキラワクワク)」

「(凄いキラキラしてる……)喋りまくってても嫌がらない人ですかね。僕、蘊蓄の披露とか結構好きなんで」



 皿洗いの合間に。

「ふふふんふーん♪」

「……あの、ゆかりさん」

「あ、はい」

「ゆかりさんは、その……喋りまくってる人って嫌ですか?」

「まさか! いっぱいお喋りできる方が楽しいじゃないですか!」

「そうですよね!(ホッ)」






「ところでゆかりさんはどんな男性がタイプなんですか?」

「好きになった人がタイプですっ!(ドヤッ)」

「……(チッ、まったく参考にならないじゃないか)」


 問題です。

 当時のゆかりさんは、恋愛的な意味で「好き」を自覚したことはあったでしょうか?


 正解は……ふふふ。



 てゆーか和樹さん。

 顔で選ばないって、穿った見方をされたら「ゆかりさんの見た目はイマイチ」とか残念好きとか、そういう受け取られ方するんだぞー。気を付けてー。

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