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オアシスの白猫-6 ミミ vs 親友の仇


「時間はかかったが、

すんなりとアリバイ証明ができたなんてな〜


お前らには感謝だな」


タカノはそう言って、

疲れ切った表情を見せながら仲間たちに囲まれて家に戻った。


今日は時間がなかったので、近くの料理屋から出前を取ってタカノの仲間たちは食事することにした。


「ありがとう。

アデルとショウタのおかげだ。

本当にショウタには感謝しかない....


礼になるか分からないが、今の事件を片付けた後に海宿のVIP宿泊を奢ってやる。のんびりしてこいよ」


少しどんよりした表情を見せるショウタに向かってタカノはそういうと笑みを浮かべたのはアデルで嬉しそうになりながら、パンパンとショウタの背中を叩いた。


「タカノさすが!お言葉に甘えて。ね、ショウタン」


アデルはそう言って笑みを浮かべてショウタを明るさせようとしたが、彼の表情はそのままだった。

タカノはそんな彼をみてシンから聞いた魔術のことをふと頭に浮かべた。


「気分が優れないようだ。アデル。そのくらいにしてやってくれ」


タカノはそういうと、タカノのとショウタの表情を見たアデルは気持ちが分かったので納得した様子でこう答えた。


「はいはい。わかったわよ〜」


ショウタはどことなく残念そうなアデルを見た後で、タカノにこう言った。


「先輩。お気遣いありがとうございます。

先輩がちゃんと戻ってきてくれてほっとしてます」


「ショウタが心配してくれてたのか...みんなもありがとうーーー」


タカノはそう言うと突然机に突っ伏してた。

シンを除いた全員がそれを見て驚いたがシンがこう一言言うと全員が納得した。


「タカ兄のスキルのせいだよ。体力回復のために本能的に眠っただけだよ。

別に攻撃れてるわけではないからさ心配ないよ〜

以前はよくこの『強制スリープ』になったけど問題ないよ」


それを聞いて、何かを思い出して納得した顔をしたミミがこう言った。


「以前確かにこれありましたわね。

みんな、問題なくてよ。夫の代わりに謝りますわ、驚かせてごめんなさい。


アルスとショウタ。タカノ様を寝室まで運んでくれますか?」


その言葉を聞くなり、アルスは笑みを見せてもちろんですって言った後に、ショウタも微笑みを見せながらタカノを肩を抱えてこう言った。


「先輩、お疲れ様です。ゆっくり休んでてください」


それを聞いたアルスがポンとショウタの背中を叩いてタカノのもう片方の肩を抱えてた。


「ショウタ。じゃあ、行こうか」


ーーーー


「ごめんね。あなた達を待たせちゃってね....

お父様がお休みになられたのでリン、メイ、マオもお休みしましょう」


食事会が終わった後、娘達は両親が無事に帰ってきた事で安心し切ったのか食事の途中でリン・メイ・マオの3人とも今にも寝そうになっていた。


聞いてるのか聞いてないのか分からない感じだったが、三つ子はミミのその言葉を聞いて眠そうな顔をしながら頷いていた。


眠ってしまったタカノが運ばれるのを見た後にそっと食事会を抜け出して娘達も寝室に連れて行った。


ベッドに入るなり娘達は静かにそのまま寝入ったようで安らかな寝顔を見てミミはほっと胸を撫で下ろした。


ミミはそれを見て食事会の続きをする為に部屋に戻ろうとした瞬間だったーー


どこか懐かしい香りが鼻に入り込んできた。

それは故郷での香りだったのだ、それに乗ってどこか不思議な雰囲気も同時に感じられた。


ミミはきっと気のせいだと思って足を進めたが...

ふと屋敷の外が見える窓の向こうに銀髪の自分と同じコシュカ族の猫耳を持つ、女性がこちらを遠くから見つめている事に気がついたーー


その女性を見てミミは目を丸くした。


「マリー!?」


確かにそれは亡くなったはず親友だったマリーだったのだ。

少女の姿ではなくすっかりと大人びた雰囲気を持っていたが、間違えないとミミ自身は感じ取った。

そして、彼女は歩き始めて耳の視界から消えて行ったーー



幻かなと一瞬頭を過ったがそれよりも先にミミの足は彼女を追いかけるように駆け出していた。


気がついたアルスが後ろから追いかけてくれていた。


「ミミさん!?どうしたんですかそんなに慌てて!ミミさんらしくないじゃあないですか!」


「私の昔の友人がいたのですわ...」


ミミがそう後ろにいるアルスに背を向けて説明した時だった。

微かに聞こえてきた鞘から剣を抜く音を聞いたミミは振り向きざまにその剣を抜いた相手に向かって蹴りを放った。


蹴りは相手の顔面に当たったようで、当たった人物はふわりと吹き飛んでいき。

空中で一回転してから地面に着地したーーー


その人物を見てミミは思わずその彼女の名前を口にした。


「マリー...どうして...?」


アルスはマリーの姿を見て驚きながらも、こう言った。


「ミミさん。下がってください!

この銀髪の女剣士はバターミン公邸を襲った襲撃者です」


アルスはそう言いながら、ミミの前に盾になるように素早く入って剣を抜いた。

マリーはそれを見て薄らと笑みを浮かべてこう言った。


「私はマリー。

マリアンヌ・レ・ルバンド。ラシュトスタン国近衛第一王女側衛官。

剣士として勝負しましょう、名乗りなさい」


アルスはそれを聞いてこう答えた。


「リュキオン神の末裔ローランの子。アルス!」


名乗りが終り剣を構えると素早い動きで、マリーの刃はアルスの剣を目掛けて飛んできた。


「手を狙ってるのは知ってる!それは加うかよ」


アルスはそう言って剣の鍔でマリーの攻撃を受けたが、弾かれたのはアルスの剣の方だった。

構えが下がったところにマリーの剣先は躊躇なくアルスの喉めがけて進んでいった。


アルスは咄嗟に、その攻撃を払い除けて距離をとったーーー


「なんてパワーだよ...ふざけるなよ...って!」


アルスがとった距離もマリーは尋常ではない速度で距離を詰めて攻撃を放ってきた。


カン!と剣同士がぶつかり合って火花が散ちり甲高い音が街に響き渡った。


ミミは一瞬にして明らかにマリーの実力の方が圧倒的に上だというのが見て取れてしまった。


防戦一方になるアルスを見ていてミミは

アデルに以前細工をしてもらった一瞬で早着替えができる魔術を発動させて...

手に剣を出現させた。


ーー剣があれば戦える!マリーを止めないと!!ーー


ミミは剣を抜くなり、マリーの横腹に蹴りを入れてアルスから引き離した。


「ミミさん!!」


驚いたアルスは目を丸くしていたが、ミミはそれを聞くこともなく剣を構えた。


飛ばされたマリーは地面に転んだが、ゆっくりと立ち上がりミミと目を合わせてこう言った。


「勝負よ。私はマリー...」


目があった瞬間にミミは瞬時に目の前にいるのが大切な親友の姿をした別のものだとわかったーー


精気のない目、突き刺すように冷たい視線...

その視線は親友に向けるものとは大きくかけな離れていたからだーーー


「マリアンヌ・レ・ルバンドじゃないですわ。

私の大切な友達の名を語るな!!!」


ミミの剣がマリーの剣を持った手を斬りつけマリーの喉に剣を突き刺そうとしたーーー


マリーは咄嗟に

後ろに下がミミのはなった突きを交わすことができた...

しかし、斬りつけられた手には傷がつき血が地面に滴り落ちていたー


確実に傷をつけたはずなのにマリーは表情ひとつ変えず剣を握っていた。


「刃がが確実に骨に達したはずよ!?」


ミミは驚いていた。確実に骨を断ち切ることはできなかったが、マリーを捕らえた刃は確実に骨に達していた気がしたのに表情を変えないのをみてミミは驚いたが...


徐々に傷口が治っていくのをみて納得ができたーーー

アルスが口を開いた。


「人間じゃない、魔物ですよ!ミミさん!!」


アルスの言葉を聞いて、

ミミは剣の血払いをしてこう言った。


「アルス。この人は昔一度死んでるのよ。

私をみてもどうとも思わない...マリーはこんな人じゃないわ。

時間稼ぎするから、シンを呼んできてーー」


ミミの言葉を聞いて、アルスは頷いてこう言った。


「わかりました...でも。危険です!ミミさん!?」


アルスの言葉を聞いて、

ミミはものすごい剣幕でこう言った。


「行けったら、いいから行けよ!!」


普段とは違う言葉遣いで驚いたアルスは急いでシンを呼ぶ為に走り出した。


その時みたミミの顔はいつも優雅にお淑やかにしている顔ではなく...

怒りに満ちた表情をしていたからだーー


アルスが去ったあとミミは剣を構え直した。

マリーは笑みを浮かべてこう言ったーー


「ミミ...やっと会えた。

ディンワンに邪魔されてなし得なかった...魔王様から受けた命令....身体は変わったが...今こそーー」


ミミはそに言葉を聞いて、

マリーが以前襲ってきたエルダーヴァンパイアであるというのを確信したーー


歯を食いしばり剣を強く握りしめてーー


「やっぱり、あの時の魔物なのね....」


ミミは剣を構えてその魔物を睨みつけながらこう言ったーー


「私の大切な人の姿をしてるのは許せない!!!


その姿でその剣技で罪を犯し、マリーの名を名乗った!!

マリアンヌ・レ・ルバンドに対する許され難い侮辱よ!!


親友に対する私に対しても同じですわ!!

私はお前を許さないっ!!」


ミミはそういうなり、魔物に向かって剣を振るったーーー




シン「タカ兄と俺の初期設定とか結構、作者(ゴリラ)は忘れてそうだな...」


シュリム「それを言ったら...ボクも結構...」


シン「まぁーなぁ〜」


シュリム「ある意味、仕方がねぇーってやつですね」


アルス「シン!大変だミミさんがあのヴァンパイアと戦ってるんだよ」


シン「え!それはまずい。あくまで、ミミさん強い設定はあくまでギャグパート専門だから....このシリアスパートだとそれは...」


アルス「え!そんな設定あるの!?」


エミリ「とにかく!行きましょ!?あの魔物は只者じゃないでしょう!?」


アルス「で、ショウタとアデルは...?」


エミリ「お姉ちゃん...酔っ払って寝てる...ショウタは...」


ショウタ「オロロロロ(キラキラ)。ごめん、アデルに飲まされすぎてちょー頭痛い...」


アルス「おい!」


シン「とにかく!みんな!行こうぜ!」


シュリム「え、でも...」


エミリ「シュリムはお留守番お願い!?」


シュリム「え、またですか!?って行っちゃった...

告知しとこ。次回、過去との決別。

ミミさんがメインなんですよねー


じゅあ、ボクはお嬢様達のお守りしておこ」

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