表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/146

手榴弾で吹き飛んで転生しました。

「ポイントα、異常なし。

特に不審物不審者とう見受けられず。

継続してパトロールを実施する」



彼はそう言って、

無線機から手を離してホッと一息をついた。

彼の名前はキリシマ・タカノ。



今日は香浜で行われる、

世界規模のマラソン大会の警備で訪れている。



本土とは違う空気に触れつつも日本語が通じる、

異国の港町に来ている気分で慣れないながらも派遣された任地で楽しんでいた。



タカノは大学を卒業してからすぐにナショナルサービス制度法という法律に則り2〜3年間の国への奉仕義務に従事している。


簡単に言えば、

兵役みたいなものだが別に軍隊に行く必要もなく水道局やら役場の事務やらと色々選ぶことができる。


タカノは3年の任期で国家憲兵隊へ志願をした。

理由は簡単だ....

家の仕事が中小企業の経営一家で国家憲兵隊上がりの人を多く雇い入れてるからだ。


というのはお家の事情は、色々あるがかっこいい儀仗部隊への配属希望だったからだ。

3年間の任期でパレードや宮殿での儀仗隊勤務に予備隊員として勤めることができている。


あとは思いもよらないところで、

香浜の行政長官の外遊で香浜警察と一緒に世界各地を回る警護任務なんかにもつけた。



警護任務につきながらも、大外の仕事だったため。


そこまでの緊張感を持って仕事することもなくのんびりと観光旅行に行っていたような感じだった。



タカノ自身は面白い体験ができたというところで3年間は満足していた。

今日は、その3年の最後の任務だった。



今日の任務が終われば、大手を振って除隊だから....


長くも短く感じたシェアハウスのような営内暮らしともおさらばで、

家に彼女なんかを連れ込んで色々と出来ることにワクワクしていた。


がしかし......


その肝心な彼女はいないのに

社会人になればいずれ出来るさ思って早くも24歳に突入していた。



来年にはアラサーに片足を突っ込んでしまう。

気がつけば、

彼女がいないまま大学時代を過ごしてしまったことに

後悔の念が絶えない。



よし、

除隊したあとは合コンでも街コンでもナンパでも色々やってやると除隊後の目標は考えていた。


個人的には

30歳までには結婚したいんだがとか考えたりしていた。



それは置いておいて、

選手が通る道沿いに不審物が置いてないかの最終確認を終えたタカノは、

周りにいる香浜の警察官や民間の警備員がいたので軽く挨拶をしておいた。



この区間での警備は重装備の国家憲兵隊員は1名でそれ以外はこの香浜の人が担当している。


ヘルメットこそは被っていないが、

防弾チョッキと腰にある9mm拳銃を含めた装備類が面倒くささを際立たせるほど身体にのしかかっていた。



あとは群衆が騒がないようのんびりと見守りながら、マラソン観戦でもしようと感じていた。


少し時間が経ってわらわらと群衆が騒ぎ始めたのを耳にした。


「あれ、変だな。まだ先頭集団は来ないんだけど」



そうベテラン感のある中年の警官が呟いた。タカノも確かに変だと感じ頷いた。



群衆のざわめきがだんだん悲鳴に変わり、

タカノの心臓が高鳴った。


足を早めその悲鳴が聞こえる方へ人をかき分け向かうことにした。



「通して、憲兵隊です」



よくある光景だ、大外にいる人は中でも起こってることが見えないから、

好奇心で見ようと近づく。


当事者はもしそれが危険なことなら距離を置くか逃げるようにしている。



しかし、

少しばかり油断していたのか身構えていなかったせいかそこで起こっていることを理解するのに時間がかかってしまった。



とっさに

拳銃に手が伸びてすぐに抜いたのは無意識下での話だ。



「止まれ!!!」



ビルを背にして血のついた日本刀を振り回す、

男にタカノは銃を突きつけた。



おいおい時代錯誤もいいところだよ。

と思わず言いたくなるぐらいの感じだった。


彼の足元には倒れ込む人が数人いるようだ。

彼自身息は上がっているようで、動きは重たくなっているように感じた。


銃を向けられたの気がついた彼はおもむろに日本刀を投げ捨ててを何かを怒鳴って、

上着のポケットから何か丸い物を取り出した瞬間にタカノは引き金を絞り、数発撃った。



流れ弾のことを考えると撃つべき場面ではなかったのかもと感じたが運良く男の胴体に全弾命中したようだ。


男はにやけながら膝から崩れ落ち、何かを投げつけてきた。


力が弱く、

タカノから少し離れた場所にそれは落ちた。



金属音が聞こえてそれが何か視認した際ーーー



落ちた近くには

倒れている母親に寄り添う小さな女の子がいた。

その娘と目が合い虚そうな感情がない表情だったのがよく見えた。



『あれ、手榴弾じゃねーか!』


そう叫んだかどうかもわからなかったが次の瞬間、


その子が助かるかなんてわからなかったが、

身体が勝手に動いてくれた。



「危ない!!」



コンクリートの道路の上に、

覆いかぶさりように、ヘッドダイビングを決めた瞬間に身体と地面に挟まった手榴弾が爆発して宙を舞った。


そこでタカノの目の前が真っ暗になっていった。



ーーー残念ですが、あなたは亡くなりましたーーー



そう脳内に語りかけるように綺麗な女性の声が聞こえて、タカノはゆっくりと目を開けた。



するとそこは、

先ほどとは違う街中ではなく、一面空色の空間にいることをがわかった。


足元は綺麗な透明な水になっており、水面には白色の雲が写っていた。


見渡す限り空色の世界だ。



テレビ番組でやっていた、

ウユニ湖だったそんな場所にポツンとおるようだった。



「後ろ後ろ」



そう声が聞こえて振り替えると

水色の衣をきた絵で見るような天女という言葉が合致しそうな年が近いか少し年下ぐらいの女性がニコニコしながらこちらを見つめていた。



「はじめまして」



多分、街でいるなら芸能事務所にスカウトされるだろうと思うかわいい女性で思わず、

タカノは見惚れてしまった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ