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2話 部長は天然・顧問はデブ!?

どうも。ライです。

前書きのネタがきれてきました。

まあ、そんなことはさておき。

楽しんでいただけたら幸いです。

それでは、どうぞ!

帰宅部は今年で来たと確かに部長は言った。

なんてことだまさかこんなにふざけた名前のすでに終わってそうな部活ができたてほやほやだったとは…

なぜここまで落ち込んでしまうのか、説明しよう。

部活には、毎月部費として渡される。これを使っていろいろするのだが、今はそんなことどうでもいい。

些細な問題だ。そんなことよりも、大問題なのが部費の制度だ。この部費は、部活部員数・部活順位

そして総活動時間だ。この帰宅部は部員数はいないに等しいし順位はできたばっかりだから最下位だし

できたばっかりだということは、活動時間もないに等しい。ゆえに、部費は言うまでもないだろう。

俺は部長に恐る恐る聞いてみた。「あの、1つ聞いてもいいですか?」

「おう、彼女いますか意外だったら何でもいいぞ。」と部長は自信満々にいった。

「わかりました。えっと、今月の部費っていくらですか?」部長には申し訳ないが軽く

彼女募集中アピールを無視させていただき、本題にさっさと移ることにした。

「どのくらいだと思う?」部長はなかなか教えてくれない。

「うーん…5万くらいですか?」早く終わらせたいので的確なところを刺したつもりだ。

「おしいな、もういっかいいってみ」しかし、部長はまだ教えてくれない。

「それじゃあ10万くらいですか?」こんなに待たせたんだからある程度の金額は言っているだろう

という俺の期待をこめて言ってみた。

「それじゃあ、そろそろ発表しようか。」いつの間にか全員の視線が部長に注がれていた。

「デレデレデレデレテンッ!5000円!」全員の間に沈黙が訪れた。

ネタが滑ったとか、無視とかそんなモンじゃない。もっと真剣で深刻な空気が全員を包み込んだ。

「あ、あれ?お前らどうした?」空気の変化に気づいた部長がみんなに聞く。

しかし、部員は誰一人答えない。否、答えられない。深刻な状況を受け止め切れていない。

それだけこれは、深刻なのだ。部員数1年5人、2年3人、3年4人計12人。

先ほど、部費でいろいろなことをするといった。その中には、ご飯も含まれる。

もう1度言おう。ご飯も含まれる。おそらく、部員全員が今月はご飯抜きを覚悟した。

すると、ガラガラと突っかかりながら扉が開き、巨大な人が入ってきた。

腹は3段にわれ、ズボンに重くのしかかっている。2重あごの巨体はこんなことを言いやがった。

「俺が今日からこの部の顧問だ。」頼むこの悪夢このくらいで終わってくれ。

神にもすがる思いで俺は祈った、祈った、祈った………しかし、神様は返事をくれなかった。

どうやら、これが現実のようだ。「そんで、今晩の飯は何だ?あ、その前に昼飯か。はっはっはっ。」

と笑いながら言っている。一緒に笑っていられるのはおそらく超天然の部長だけだ。

数日後に食料が尽きる運命しか想像できない。「そんなの決まってるじゃないですか。」部長は

当たり前のように言った。「何ですか?」「もやしですか?」「激安食べ放題ですか?」

「いくらですか?」「ステーキか?」「何人食べられますか?」と1年生は予想外の発言を

質問攻めにした。顧問の先生少し黙って。マジで。生きるか死ぬかの問題だから。

「食べないに決まっているじゃん。」部長は何に慌ててる?といわんばかりの口調で言った。

1年生からはなるほどという声が上がる中先生は「冗談だろ?」と笑い飛ばした。

そうか、やっと安心できたこの超天然部長もさすがにこの事態には気づいていたか。

すいませんでした、部長。1日目から何も食べないスタイルはいいと思います。

最悪水でごまかすしかないな。うん、しょうがないしょうがない。先生には悪いが我慢してもらおう。

1年生がそれぞれの頭の中で納得している中、超天然部長はまた変なこと言い出した。

「今日は校則について説明したら部活だからみんなとっとと帰れよ。」

は?はぁぁぁぁぁーーーーー!?この人だめだ。誰だこの人部長にした人!

驚きすぎて逆に冷静になって確認する。

「あの部長。卒業するまで学校からでれないのでは?」

「そうだよ。」部長は何言ってるの?と顔で言ってきた。こっちの台詞だ!と言う感じで

「それじゃあ、家に帰れないじゃないですか。」と言う。1年がいっせいに頷く。

「ああ、気づいてないのか?この部の特徴に。」1年は完全にシンクロした動きで首をかしげる。

「校則には、卒業まで学校からは出れないって書いてあっただろ。」うんと言う感じで1年が頷く。

「でもな、唯一出ることが許されている時間があるんだよ。」部長が得意げに言う。

「い、いつなんですか!?」

「それはね。」少しの間「部活の時間だよ。」

そうだ!そういえば部活に関することなら学校から出てもいいとか行ってたな。

そうか!そのための帰宅部か。帰宅を部活にすれば毎日下校できる。部長天才か!?

待てよ?何か引っかかる気がする。

なんだ?

それに答えるようにカエデが言った。

「部長いい案だと思うのですが1つ質問いいですか?」

「何だ?何でもいいぞ。ドンと来い!」

「どうやって玄関までいくんですか?」

部屋全体が凍りついた気がした。



読んでいただきありがとうございました。

よろしければ感想・評価の方よろしくお願いします。

次回も読んでいただけると嬉しいです。

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