表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Desire  作者: 千風紅葉
2/25

大人気ゲーム

拡張現実(AR技術)


それが一般的に普及したのは10年ほど前、2030年頃だった。


当時、スマートフォンなどにこの技術は用いられており現在と比べれば月と鼈ではあるが、それでも大きく世間の反響を呼んだらしい。


そこからさらに一歩進んだものが開発されたのが、5年前。


当時中小企業だったリンドヴルム社が開発した正式名称、装着型小型拡張現実機器「リンドヴルム」

一般的には「リンドヴルム」の名称で広まった。


技術革新と世間を賑わせ、リンドヴルムは瞬く間にスマートフォンにうって代わり、新たな情報端末として機能し始めた。


とある学者はこう語る。


10年前の拡張現実は普及したが、これがなければリンドヴルムは流行もしないで姿を消していたかもしれない、と。


それは、当時。大きく反響を呼んだ技術によって、同時に問題も発生していた。


社会的なモラルやマナー。そういうものが欠けた人間が多く出て来たのだ。


物珍しい技術であったAR技術を用いた様々な実験が多く行われ、多くの企業が新たな金の生る木として我先にとAR技術を導入し始めた。


それはやがてゲームなどの技術にも用いられようにもなった。


結果、多くの問題が発生した。


大量のゴミが公園にまき散らされたり、住居の不法侵入、よそ見運転による事故。

はては誘拐などの大きな事件にまで問題になっていた。


そこで、日本政府はそのために法律を新たに作成した。


通称AR法。


ザル法などではなく、それなりにきちんとした法律だったためかAR問題は落ち着きを取り戻した。


このAR法が定められていたから、リンドヴルムは広く普及したと学者は語る。


そして、リンドヴルム普及から4年後。


兎双創代が高校へと入学した同時に、新たなゲームが産声を上げた。


それこそが、現在では大人気ゲームとなった「Desire」だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ