表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/9

俺の立場

 絶対、奴隷なんかにはなりたくない。


 そうだ。

 命令されたことを黙ってやって、できなかったら殴られて、蹴られて・・・


 「いや、待て待て可笑しい。」


 奴隷は、殴られて、蹴られて・・・

 俺は、命令を守れなかったら・・・死ぬんだよな?


 「いや・・・俺の立場、奴隷より酷くないか?」


 なんてこった。

 死ぬより生きる方が良いだろ。

 なんならいっそ、このまま奴隷狩りされようか。と、余計な事を考える。


 「でも、こういうフカフカの布団で寝れる方が良いしな。」


 相変わらず植物の服は痛いが、手で布団の生地を握って実感する。


 夜も、もう更けてきたが、町の賑わいは、まだ静まっていない。

 しかし誰かが、7時だぞ、と囁き、その7時を知らせる鐘が鳴る頃には、人の数は一気に減っていた。


 「何で7時には皆、撤収するんだ?」


 のれんから覗かせていた頭を引っ込ませる。

 町の人影は全く無くなっていた。

 売り場も、ほったらかしの所もあったり、完全防備の所もある。


 「こんなに、ほったらかしにしてるなんて。盗めるんじゃないのか?」


 そんな事を考えて、外に出て行こうとしたときだった。


 ━━━━ドタドタドタドタドタドタッ━━━━


 「うわわわっ!?」


 地面が少し揺れるくらいの激しいものが向こうに見えて、家に引き返す。

 馬に乗った、ごっつい男達が沢山。


 まさかっ、これが奴隷狩り!?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ