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異世界です、ようこそ。
「ふ、あぁ・・・」
直で当たる、眩しすぎる太陽の光で、目覚める。
ああそうか、何か真っ黒いやつとかに会って・・・
「よう、おはよう。」
「んぁ、・・・はよ。」
アイツだ。
「なぁ、気になってたんだけど、ここって・・・どこ? 母さんは?」
「・・・・・異世界。」
真っ黒な体についている小さな口が、パクパクと開閉する。
「ん? 聞こえんかった。」
「ここは、異世界。」
「あ~・・・・い、せ・・・え、異世界!?」
ちょおっと待て。
誰だ、俺をここへ連れて来た奴は。
「「異世界。」」
真っ黒いやつとハモッてリピ-ト。
「・・・・信じられん。」
「じゃあ君に、昨日一生懸命考えて作った命令を・・・」
「待って俺のセリフ、スル-!?」
「あ~、君の名前は?」
「・・・・・・雅也。」
「雅也ね。 んじゃあ、一つ目~。」
「ムズイ?」
「・・・・・」
「・・・・・え。」
真っ黒いやつが、何処からともなく手帳のようなものを取り出してきて、開く。
「え~、一つ目の命令は。」