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今は凌央に職員室までの道を

聞いている

全く説明されても分からない


「ごめん、寧ろ案内して欲しい」


うん我ながら頭がぐるぐるする


「うん、あっこっち」


凌央は俺の腕を掴んで

職員室までの道を歩きだした


外は俄に涼しい。

樹々達は俺を歓迎してる様に

ざわつく。


「ねぇ」


「ん、何?」


「それ怪我でもしてるの?」


俺の胸がドキリとした

必ず初対面の人間は

必ず聞いてくる

俺の…この目に付けてる眼帯を


「知りたい?」


意地悪く笑ってみる

そしたら凌央は少し

眉に皺を寄せた


「…蓮が言いたくないなら」


「嘘だ、本当は知りたいでしょ?」

ほら、これを言うと

皆、顔を曇らせる

本当に人間って面白い

顔一つで感情が揺れる

俺は同情が嫌いだ

寧ろ泣きそうな顔をされると


「そそられる」


「えっ…?」


凌央の顔を見ると

恐怖心が現れてる顔だ


「俺が怖い?」


怖いなら怖いと言えばいい

泣きたいなら泣けばいい


「…っ…どうして…そんな苦しそうな顔…するの?」


俺が苦しそうな顔?

俺は完璧に笑ってるはず


「…ごめん泣かないで」


凌央は泣きながら

俺を抱き締めてくれた

暖かい、暖かいよ…

誰がの温もりが恋しい


「僕こそごめん…」


初めてだ

俺なんかの為に泣いてくれた人なんて


皆は俺に同情する

だから…


「凌央は優しい人間だね」


初めて俺は人前で泣いた


◎30分後、涙が枯れるかと

言うぐらい泣いた


「んーはぁよく泣いた!」


「ごめんね、辛い事だっとは知らなくて…」


「ううん、俺こそごめん」


凌央を撫でながら

眼帯の説明をした


「眼帯の下気になる?」


「蓮が見せたいなら」


本当に優しいな


「じゃ特別ね」


眼帯を外した

人前で外したのは

凌央が初めてだった

だから凌央を信じたから

外したんだよ


そして眼帯を外した

俺を見て凌央は呟いた


「…綺麗…」


綺麗?

この目が?

俺は少し焦った


「気持ち悪いだろ」


苦笑いをしながら言った


「ううん、凄く綺麗だよ!」


「…ありがとう」


あぁ本当に優しいし

可愛いし


「凌央」


「わっな、何?」


「俺、凌央大好きだよ!」


そう言うと凌央は顔を真っ赤にして僕も好きだよって言ってくれた

いい友達にあえて本当に

この学園が楽しくなってきた


そして雑談をしながら

話して歩いて歩き回って

やっと職員室兼理事長室についた

すげぇ長いとか心の中で

言いながら凌央とは別れた


理事長室に先に行った方が

いいのかと心中で思いながら

理事長室の扉をノックした


そしたら中から凄い美人が

出てきた


「あの…」


相手を見れない…

俺は下に俯いた


「あっ君が今日から来る、双木蓮君だね!」


「はいそうです」


意外とテンションが高かったのは言うまでもない


「私はここの学園長をしてます。相葉光陵です」


流石に驚いた



「若いですね」


咄嗟に出た言葉がこれ

そしたら相手は

びっくりした顔で俺を見た


「ははっありがとう」


笑いながら俺の頭を

撫でてくれた


そして学園について

色々聞きながら、寮がある場所まで行った


「はいここが蓮君の部屋ね」


若干おネェ言葉なのは

敢えてスルー。


「ありがとうございます」


学園長にお辞儀をして

部屋に入った


今日からここが俺の部屋か

誰が同室なのかは

知らないが

楽しみだな。


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