60話
和明は目覚める。そこはログハウス前の空き地だった。ルナとミルキーは仙人ミラドと共に木製の椅子に座り談笑しながらコーヒーに似た飲み物を飲んでいた。
「……和明起きた」
「相変わらず遅いわね。神気は習得出来たんでしょうね?」
ルナとミルキーが和明に話し掛ける。和明は
「ああ、勿論。早速ノーマスと再戦しに行こう」
和明は黒い剣を取り出した。ルナとミルキーはミラドにお礼を言うと和明の肩に触れた。和明は意識を集中し瞬間移動した。
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「くっ!」
目を閉じた和明の右斜め上からの袈裟切りを突剣で何とか防ぐ魔族のノーマス。次に解魂した目をつむったルナの大剣が横なぎに払う。和明は瞬間移動でかわしノーマスはしゃがんで避けた。
「神気か、強くなったな」
ノーマスはそう言いながら目を開いていないミルキーのハンマーの攻撃を受け止める。和明はノーマスの背後から三度突きを放った。ノーマスは二発の突きはかわしたが最後の一撃がノーマスの左肩に突き刺さった。
「ぐっ!」
ノーマスは青い血を流しながら距離をとった。和明は
「クリスタルさえ渡してくれたら命だけはとらないぞ」
「クリスタルを渡せば自分は魔族の王に殺されるだろう。だから逃げはせん」
和明は瞬間移動してノーマスの右側面に姿を現した。同時に縦切りを放つ。肩からの出血が多いノーマスは横っ跳びに避ける。そこへミルキーのハンマーが振り下ろされノーマスの顔面を強打した。
「うぐ、痺れる……」
「ノーマス……終わりだ」
和明の剣がノーマスの首を撥ねた。
{つづく}