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59話

 和明達は一日休息をとった後サンザス山の仙人ミラドを尋ねた。ミラドはログハウスの前でペットの巨大な狼ルーニーの頭を撫でていた。


「強くなりたいんです。もう一度力を貸してください」


 和明は頭を垂れミラドに頼んだ。


「やはり来たか。そろそろくるじゃろうと思っておった」


「なんでわかったんだ?」


 ミラドの発言に和明は疑問をていする。


「勘じゃよ、勘」


 ミラドはそう言うと胸元から黄金の錠剤を取り出し言った。


「三人共これを飲むのじゃ。そして戦い勝利し最後の力を身につけるのじゃ」


 和明達はミラドの言に従い薬をコップに入った水で飲み込んだ。意識を失い倒れる三人。



 和明は目を覚ますとまた広い四角い白い場所に居た。もう一人の和明は立って和明を見つめていた。


「やっと来た。和明君。最後の試練だよ神気を体得するんだ」


「神気って何さ?」


 和明の質問にもう一人の和明は答えた。


「それはね、上級魔族が使う魔気と似たようなものさ。凄まじいスピードで動けたり相手の動きが読めたりする。じゃあ行くよ」


 もう一人の和明は和明の真正面に瞬間移動して縦切りをしてくる。剣で受け止める和明は反撃に出た。和明から見て右から左に切りつける。もう一人の和明は和明の側面から切り付ける。和明は何とか反応すしバック宙でかわす。



「和明君。目を閉じて相手の動きを読み取るんだ」


 和明は言われた通り目を閉じる。和明は理解した。もう一人の和明の殺気が感じられたのだ。和明は横切りを剣で跳ね退けもう一人の和明が瞬間移動しようとした場所を掴み剣を突き出した。もう一人の和明は「うわ!」と言うと尻餅をついた。


「和明君、おめでとう。マスターしたみたいだね」


「ああ、お前のお陰だ。ありがと……う……」


 とそこで意識を失った和明は倒れ伏した。



{つづく}

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