表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/61

54話

 和明達は埃一つ無い瀟洒な客間に案内された。横長なソファーとテーブルが中心を陣取り河原の風景画が額縁に入れられ壁に飾られている。部屋の角には花瓶に注された赤い花が置かれ部屋の雰囲気を明るくしている。和明達はソファーに腰を落ち着けた。高級なソファーなようでとても柔らかく座り心地が良い。「コンコン」とノックする音が聞こえた。


「はい」


 と和明。すると扉は開け老人が杖をつきながら入って来た。長い銀髪と腹まで伸びた銀色の髭を生やした人物だった。


「はじめまして、お待たせしてすみませんね」


「いえいえ。こちらこそいきなり押しかけてすみませんでした」


 賢者と呼ばれる老人ムーフラの謝辞にミルキーが言葉を返す。ムーフラは和明達の向かいのソファーにゆっくり着席した。今回は古今東西の広い見識を持つと噂されるムーフラにあることを尋ねに来たのだ。和明は早速本題をきりだした。


「異世界について伺いたいんですが」


 ムーフラは「ふむ」と言いながら顎髭をさすり


「私に答えられる知識があるかどうか……」

「そうおっしゃらずに教えてください。異世界へ行く方法を知りたいんです」


 和明の真剣な口調にムーフラはうなづき話し始めた。


「ああ、それなら聞いた事がある。魔族が住む地、魔境にあるルーノの森の秘境に不思議な扉があるという……その扉はなんでも異世界に通じているとか」


 和明は喜び「やった!」と言ったがルナとミルキーは複雑な顔をしていた。



{つづく}

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ