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45話

 和明は右鼻からダクダクと鼻血を流しながらグラマーなミルキーを見つめ


「ヒモビキニ最高!」

 和明が戦意を喪失したのをいいことに偽ミルキーは色々な悩殺ポーズを決めていく。油断した和明を偽ミルキーが魔剣で切り付けた。ルナがそれを阻止し


「……和明しっかりして」


 ミルキーが赤い顔で偽ミルキーにハンマーの一撃をお見舞いし


「人の外見で変なことするな!」


と叫んだ。偽ミルキーは「イヤー!」と言うと姿が消失した。そしてひびだらけの魔剣が湯気を上げ泡立つようにぶくぶくと膨れ上がり外見は熊の姿で全身から刀身が何百本も生えた姿に変わった。その熊型のモンスターは低音で言った。


「我は魔剣の真の姿ウィザードなり。我が真の姿を見た限りお前達には死しかないぞ」


 ミルキーは先手必勝と考えハンマーで打ち付けた。しかし伸縮するウィザードに生えた刀身がミルキーの頬を切った。ミルキーは血を流しながら後退し


「接近戦は不利よ。遠距離から攻撃して」


 それを聞いたルナが解魂し巨剣で切り付ける。ウィザードから伸びる剣とぶつかり金属音が響く。すると茶色い地肌のウィザードは右肩を突き出しルナに体当たりをかました。ウィザードの肩の剣が怪しく光る。ルナは回避しようとしたが相手の俊敏な動きについていけず当たる……と思いきや和明が瞬間移動で救出する。和明はルナの右手を離すと言った。


「必殺! 無敵遠距離攻撃!」


 和明は幾度も剣を振るった。しかし剣の刃が無い。ウィザードに目をやると空中に浮かんだ剣の先で切り刻まれている。和明は刀身だけ瞬間移動させて攻撃していたのだ。遠距離対決では不利と見たウィザードは和明に走って近づこうとするが和明は瞬間移動で遠退いた。


「ハアー!」


 和明は強化魔法で剣を赤く光らせ遠距離攻撃で数十回ウィザードを切った。ウィザードは「ウガグー!」と沈痛な悲鳴を上げると後ろ向きに倒れ動かなくなり剣の姿に戻った。そして「ペキ」と音をたて二つに折れると砂に変わった。和明達は魔魂を胸にしまうと村の露店へと歩いて行った。しかし預けていた焼きそばもどきは冷え切っていた。しかし屋台のおじさんの好意で和明達は焼きたてをご馳走になった。三人はとても美味しそうに召し上がった。



{つづく}

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