36話
今回の依頼はルーブ国の南方にあるタイザ国、その国の絶世の美女である姫君がパレード中にモンスターにコーラ砂漠の古い城に掠われ、その救出に行くのだ。和明達はサンサンと照り付ける日和の下タイザ国の南にあるコーラ砂漠を歩いていた。あたり一面砂、砂、砂である。木々、草の一本も見つからない。焼けるような暑さが和明達を襲う。和明は茶色のTシャツを背負った鞄に入れショーツを履いて半裸の姿だ。ルナとミルキーは上着が汗ばんでブラジャーが透けている。和明は嘆いた。
「この砂漠熱すぎるぞ」
ルナは肩にかけたタオルで顔の汗を拭いながら地図を持ち
「……あと少し南に進むと古城がある」
その時、声を弾ませたミルキーが
「オアシスよ! それに後方に古ぼけた城があるわ」
和明はハイテンションな声音で
「ルナ、ミルキー。美人な姫様を助けに行くぜい! 救い出したら惚れられるかも!」
「なんかテンション高いわね」
「……なんかうざい」
低い木々が新鮮そうな湖を囲みその向こう側に外観がレンガ作りの城がある。城の壁は色あせ所々レンガが欠けていて入口も薄汚れた橋が降りその下を水が流れている。ミルキーとルナは湖を近くに見ると服を脱ぎ捨て下着姿になり水の中にダイブした。ルナの体は華奢で凹凸がないがウエストがキュッとひきしまり白色の下着が魅力的だ。ミルキーは成長段階なのか胸とお尻が発達していてピンク色のフリルがついた下着がセクシーだ。ミルキーはクロールのような泳ぎ方をしながら
「気持ちいい。和明も泳いだら」
和明はルナとミルキーの姿に目のやり場にこまりながらも
「泳いでる場合かよ。姫様の命がかかってるんだぞ」
{つづく}