31話
和明は威嚇するように喋った。
「プリーツ、こんな変態行為もう止めて真面目に生きるんだ!」
プリーツはそれを聞き憤って
「私は慈善事業をしているのです! 変態とわ失礼きわまりない! 勝負だ!」
プリーツは魔魂を取り出した。ウンコが付いたパンツだった。そのパンツを振り回し和明に攻撃してきた。プリーツは足を魔法で強化し駆け和明との間合いを一気に詰めたかと思うと油断していた和明の右頬にパンツのウンコがこびりついている部分が直撃した。和明は
「ギョェー! ウンコ臭い!」
そして追い撃ちをかけるようにプリーツは「解魂」と言った。プリーツの周囲十メートル以内の空から茶色ばんだパンツが何千枚も降って来た。和明達一行はプリーツから距離をとった。ルナとミルキーはプリーツの変態ぶりに戦意を喪失していた。仕方なく和明が魔魂を持ち瞬間移動しようとした時事件が起きた。
「グワー! 臭すぎるー……」
プリーツは自身が出現させた茶色ばんだパンツを顔にもろにくらい、臭さのあまり気を失ったのだ。パンツの雨が止んだのを確認した三人はプリーツの両手両足をロープで縛った。
「は!」
プリーツは十分後に目覚めた。自分のおかれている立場を理解したようで大人しくしている。そんなプリーツに和明は説教をする。
「プリーツ、お前は三十を過ぎた大人だ。これからは変態行為は止めて紳士のように生きるんだ。いいか?」
プリーツは晴々とした顔になりこれからは衣服を着て生活することを約束した。プリーツを解放し数日後ギルドに和明達は行った。ギルド内には屈強な男達が椅子に腰掛けていた。男が多いので暑苦しい。和明達は受け付けに行きプリーツを改心させたので報奨金を貰おうとしたが拒まれた。受け付けの切れ長な目に青い瞳、肩まで伸びた金髪のグラマーな女性は言った。
「プリーツはまだブリーフ一丁でまた出没しています。のでお金は渡せません」
その後和明達一行はプリーツを五回捕らえ五度説教してようやく出現しなくなった。
{つづく}