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30話

 Bランクになった初めてのギルドの依頼はルーブ国の公園に夜な夜な現れる半裸にブリーフに似たパンツを履いた変質者の討伐もしくわ改心させる事だ。和明達は変質者と言えど人なので捕らえて改心させようと合議していた。閑散とした夜の公園は明かりは街灯のみで空のベンチが数個あるだけでどこか不気味だ。和明達はミルキーをベンチに座らせ変質者をおびき寄せようとしていた。和明とルナはミルキーが座るベンチ裏の薮で身を潜ませていた。十分、二十分と時間が流れていく。しかしターゲットは現れない。和明がミルキーに今日は遅いしもう帰ろうと言おうと立ち上がった時異変が起きた。公園の入口に口笛を吹きルンルンとステップを刻みブリーフのような下着のみを履いた男が出没したのだ。その不審者はミルキーの前で足を止めるとパンツの中に手を突っ込みもう一枚のパンツを取り出した。茶色ばんでいる。ウンコのようだ。ミルキーは「ヒー」と言うと身を縮めた。変質者は「私はプリーツと言います」と名乗ると先ほど取り出した茶色く滲んだパンツをミルキーの眼前に差し出し言った。


「今日は寒いですからこれをお履きなさい」

 ミルキーは恐れ戦きプリーツから距離をとった。そこでルナと和明が魔魂を持ち薮から出て来た。



{つづく}

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