表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/61

28話

「すげー、木に本が実ってる」


 ここはルーブ国の南にあるタイザ国領の北東に位置する通称本の森である。この森には生い茂った木々から本が生えている。ギルドの依頼によりこの森に巣くう赤とピンクの生きた魔本の生け捕りに来たのだ。和明達はギルドのランクをCにあげていて今回の一件が成功するとランクをBに上げることになる。和明達一行は薮を掻き分け木立を避け森をどんどん進んで行く。木の幹に剣で丸印を書き目印を付けるのにも抜かりが無い。和明は自身の胸元まで伸びた深緑色の草を切り捌きながら一歩一歩前進していく。すると頁を閉じた赤い本が空中を飛来して来た。ミルキーが指差し言った。


「和明、ルナちゃん、赤い魔本よ」


 ルナとミルキーも魔魂を取り出す。赤い魔本は危機を感じたのかピクピクと震えると「バサッ」とページを開いた。赤い本が赤く発光したかとおもうと直径一メートルはある火の玉が和明目指して飛んだ。和明は解魂し魔本の後ろに瞬間移動した。火の玉は大木にヒットした。そしてその木が「バキバキ」と倒れた。和明は生きた本の背後から本を掴もうと表紙に触れた。


「熱う!」


 和明は火傷しかかった左手を振って左の耳たぶを触った。魔本は和明の方を向くとまた光り小さな火をマシンガンのように発射した。和明はワープしてかわす。とそこへミルキーが強化魔法を使い凄まじいスピードで疾駆し魔本に解魂したハンマーを振り下ろした。直撃した魔本は地面に転がり「ビリビリ」と雷を体に帯びた。どうやら痺れて動けないようだ。その隙に和明は背負っていたリュックサックから紐をだし赤い魔本を開かないようきつく縛りリュックサックに入れた。



{つづく}

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ