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第6話 渦心

夜の街に、黒い奔流が中心を揺るがす。

リムの光が青と金で渦を縁取り、核心への道を微かに示す。

『……みなと……ここが……渦の中心……!』

「よし、行くぞ!」

俺はリムを手に抱え、ユウキとレナと共に渦心へ踏み込む。


波影は奔波の力を最大化し、街の感情を揺さぶる。

『……ぼくたち……絶対負けない……!』

リムの光が炸裂し、奔流を押し返す。


「ユウキ、核心の軌道を読め!」

「了解! レナ、指示を!」

三人の連携が完全に噛み合い、渦の中心と縁を同時に制御する。

リムの光が核心を照らし、俺とユウキがその隙間に攻撃を集中させる。


波影は最後の抵抗として奔り、周囲に強烈な波紋を撒き散らす。

しかし、三人の連携とリムの光の力で徐々に制御可能な範囲へ押し込まれる。


――渦心。

黒い奔流の核心に直接干渉できる瞬間。

三人の力が完全に融合し、波影の圧力を押し返す。

街の光と人々の感情が少しずつ安定し、渦心に潜む力は静まる。


リムの光が渦心を包み、奔流が静まり返る。

三人は息を整え、初めて波影の核心に到達し、街を守ることに成功した。

夜空に浮かぶ青と金の光――

それは戦いの勝利と、三人の絆の証でもあった。


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