第6話 余波
夜の街に、静かな青と金の光が漂う。
潜影の奔流は完全に静まり、街の灯りが徐々に元の輝きを取り戻す。
リムの光は柔らかく揺れ、青と金が混ざった温かさで街を映す。
『……みなと……街、戻った……』
「ああ、なんとか……でも油断はできない」
俺はリムを手に抱え、ユウキとレナと共に周囲を見渡す。
潜影――渦心で見た黒い奔流は消えたが、完全に消滅したわけではない。
微細な波紋として残り、街に影響を与え続ける可能性がある。
『……ぼくたち、守った……!』
リムが光を跳ねさせ、喜びと安堵を示す。
ユウキが冷静に解析する。
「潜影の余波はまだ微かに残っている。感情や空気の揺らぎに影響するかもしれない」
レナも手帳に書き込みながら頷く。
「でも、三人の連携があれば、再度制御可能だ」
街の水たまりに映る微かな波紋――
それは潜影が残した余波であり、次の脅威への前触れでもある。
――余波。
戦いの跡に残る微細な波が、街と三人の心に新たな緊張感を生む。
夜風に揺れる街灯の下、三人の光が交わり、未来への希望を照らす。
戦闘は終わったが、未知なる脅威――潜影の本体や新たな影が、まだ街のどこかで息を潜めている。
『……でも、ぼくたちなら……大丈夫……!』
リムが光を跳ねさせ、三人の絆を再確認する。
街に戻った温もりの中で、三人は次なる戦いへの覚悟を固めた。




